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車屋さんの「ぼったくりの原理」——実際の注文書1枚で費用の正体を全部見せます

愛's MAGAZINE編集部

「この費用、本当にかかるものなんですか?」——中古車の見積書を前に、そう聞きたくても聞けなかった。そんな経験はありませんか。今回は愛's Countryのくに社長が、自社の実際の注文書を1枚まるごと画面に映しながら、「絶対にかかる費用」と「お店によっては上乗せされることもある費用」を、包み隠さず解説してくれました。題して「車屋さんのぼったくりの原理」。もちろん、うちがぼったくっている、という話ではありません。むしろ逆で、明朗な1枚を見本に、どこを見れば見抜けるのかを伝える回です。これから中古車を探す方は、手元に届く見積書と照らし合わせながら読んでみてください。読み終える頃には、注文書の「読み方」が変わっているはずです。

そもそも、注文書を見ればぼったくりは見抜ける

愛's Countryの実際の注文書を画面に映して費用項目を解説する様子
実際に販売したときの注文書を1枚まるごと公開。項目の意味さえ分かれば、怪しい上乗せはすぐ見抜ける。

今回の題材は、とあるお客様に1台を販売したときの実際の注文書です。車種や条件で中身は変わるので、あくまで一例。ただ、項目の並びはどのお店でもだいたい同じです。大きく分けると「車両価格」「税金」「登録の手数料」「納車整備費」「オプション」の5ブロック。この5つの意味さえ頭に入っていれば、見慣れない項目が紛れ込んでいてもすぐ気づけます。逆に言えば、中身を説明できない項目こそ要注意ということ。社長も「色々載っているなと感じたときは、実際に中身を一緒に確認したほうがいい」と繰り返していました。難しく考える必要はありません。1枚の紙を、上から順に「これは何の費用か」と読み解いていくだけ。まずはその地図を、社長と一緒に描いていきましょう。

絶対にかかる費用①——車両本体と税金

注文書の税金欄。自動車重量税45,600円と自賠責保険18,160円が赤枠で示されている
税金欄。重量税45,600円・自賠責18,160円は法律で決まった金額で、上乗せのしようがない。

まずは、動かしようのない費用から。車両本体価格は850,000円、そこから特別値引き420円が引かれて課税対象額は849,580円になっていました。ここは車の値段そのものです。続く税金も、どの車でも必ず発生します。今回は車検を2年付けての販売なので、自動車重量税が45,600円(24ヶ月分)、自賠責保険が18,160円。中古新規のときは自賠責が25ヶ月分入ります。自動車税は登録した月からの月割りで、今回は9月からなので令和6年度ぶんが29,000円。税金の小計は92,760円でした。

「車検が1年残っていれば、重量税と自賠責はいらないのでは?」と聞かれることもあるそうです。それも一理ありますが、その場合は残り1年ぶんを月割りで計算するのが一般的。お店が在庫で持っている間も、車検の残りは日々減っていきますから、そのぶんを反映させるわけです。要するに、税金は減ることはあっても、勝手に上乗せできる部分ではない。ここで大きな水増しが起きることは、まずありません。

絶対にかかる費用②——登録まわりの手数料

注文書の手続き手数料欄。検査登録手続き500円や名義変更代行手数料16,500円が並ぶ
検査登録は500円、ナンバー代1,440円と実費に近い。金額が店で分かれやすいのは「〇〇手数料」の欄。

次が、登録やナンバーにまつわる手数料です。検査登録手続きは500円、ナンバー代は1,440円と、ほぼ実費に近い金額。車庫証明は今回お客様がご自身で取ったので0円でしたが、警察に払う証紙代はおよそ2,800円。これを行政書士に代行してもらうと、別途1万円ほどの手数料が加わります。そして名義変更の代行手数料が16,500円。ここには「封印」の作業も絡みます。封印とは、普通車の後ろナンバー左側に付く、あの丸い金属のこと。資格を持った行政書士か、陸運局でしか付けられません。自分ではできない作業なので、この手数料には相応の理由がある、というわけです。

社長がとくに注意を促すのが、この「〇〇手数料」の欄です。県外登録費用といった名目で、こっそり利益を上乗せしているお店もあるとのこと。同じ手続きでも、金額がお店によっていちばんまちまちになるのがこのゾーンです。見慣れない手数料名を見つけたら、「これは何の費用ですか」と一言たずねる。それだけで、多くのケースは防げます。

リサイクル料金と、納車整備費という「良心」

注文書の納車整備代金33,000円が赤枠で示された画面
納車整備代金は33,000円。愛’s Countryは基本一律で、実費が上回っても追加請求はしないという。

リサイクル料金は、新車のときに預ける仕組みなので、中古では基本的に前の所有者ぶんを引き継ぐだけ。廃車にしない限り、実質の持ち出しにはなりにくい項目です。問題は、その隣にある納車整備費。今回は法定24ヶ月点検を含めて33,000円でした。走行6万kmほどの車なので、この金額に落ち着いています。

ここで、社長のこだわりが光ります。愛's Countryの納車整備費は基本一律。たとえ点検の途中でブレーキパッドの交換やサスペンションの不具合が見つかり、実費が6万円かかったとしても、差額の2万7,000円は会社が負担し、追加請求はしないと言い切ります。「むしろマイナスになることも多い」のだとか。もちろん「今のうちにやっておいたほうがいいですよ」という提案はしますが、車検に必要な範囲で勝手に金額を足すことはない。裏を返せば、この納車整備費こそ、水増しの温床になりやすい項目でもあります。その具体的な手口を、次で見ていきましょう。

今回の主役はレクサスGS450h。保証はどう選んだか

注文書のオプション欄。ゴールド36ヶ月保証89,870円とコムテック前後ドラレコ38,500円が並ぶ
オプションはゴールド36ヶ月保証が89,870円、前後ドラレコが38,500円。標準のブロンズ12ヶ月保証は本体価格に含まれる。

今回の1台は、7年来のお付き合いになるお客様へ納めたレクサスGS450h。シルビア、200系クラウンと乗り継ぎ、走行18万kmを迎えたクラウンからの乗り換えです。ポイントはハイブリッドであること。年間1万kmちょっと走る方で、ハイブリッドバッテリーの走行がすでに66,500km。近い将来10万kmに届く可能性を考え、社長のほうから3年保証をおすすめしたそうです。選んだのはプレミアのゴールド36ヶ月保証で89,870円

ここで気になるのが、「有料の保証があるなら、無料の保証はないの?」という点。愛's Countryは、標準でブロンズ12ヶ月保証が付いていて、これは車両本体価格に含まれる=実質無料という扱いです。有料のゴールドは、あくまで手厚くしたい人向けの上位保証。お客様の使い方に合わせて選ぶもので、押し売りするものではありません。オプションはこのほか、お客様のご希望でコムテックの前後ドライブレコーダーが38,500円入っていました。

ここが水増しされやすい——ぼったくりの手口

では、悪意のあるお店は、どこで利益を抜くのか。社長が挙げたのは、大きく3つでした。1つ目は納車整備費の水増し。「3万3,000円で足りる整備を、7万7,000円と請求して、実際は3万円ぶんしかやらない」——こういうことは起こり得ると言います。2つ目は、正体不明の「〇〇手数料」。他店から車を運ぶ費用を上乗せしたり、名目をぼかして数万円を足したり。総額表示のはずが、蓋を開けると別費用が乗っている、というパターンです。

3つ目が保証の名前を変えた上乗せ中身は変わらない保証に別の名前を付けて、15万円ほどで売るといった具合です。極端な例では、ネット上で「25万円のコーティングを付けないと買えない」と言われた、という声もあるそう。その25万円のコーティングとは、いったい何なのか。冷静に一つずつ問い直せば、多くはおかしさに気づけるはずです。「車が気に入っていて、総額に納得できるなら、それはそれでいい」と社長。要は、中身が見えないまま押し切られないことが肝心なのです。

流されないための、冷静な一問一答

では、私たちはどう身を守ればいいのか。社長の答えは、驚くほどシンプルでした。まず「総額」で判断すること。車両を安く見せて別の項目で回収する店もあるので、内訳の一つひとつに一喜一憂するより、最終的に支払う総額が納得できるかをまず見る。そのうえで、気になる項目はお店で焦らず、一つずつ質問する。「これしかありません」と急かされたら、いったん立ち止まる。流されないこと——これがいちばんの防御です。

もう一つ、見落としがちなのがローンの金利です。100万円ほどの車ならさほど差は出ませんが、金利の設定しだいで、総支払額は思いのほか大きく変わります。車両価格の話とは別に、あわせて確認したいところです。ちなみに今回のお客様は、下取り込みで総額100万円ほどにまとめ、追加はドラレコぶんだけ。1枚の注文書で完結する、驚くほどシンプルな取引でした。愛's Countryでは、こうした費用の中身も一つずつご説明し、ご納得のうえで決めていただきます。車選びで迷ったとき、見積書の見方に不安があるとき——ぜひ一度、ご相談ください。

気になる車のこと、まずはお気軽にご相談ください。

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