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プロが自腹で買った「最終型エスティマ ハイブリッド」実録レビュー|選んだ理由と気になるポイント
「たまには自分のクルマも、じっくり選んでみたい」——。今回くに社長が選んだのは、トヨタ・エスティマ ハイブリッド(最終型)。しかもこれ、お店の商品車ではなく社長自身のマイカーなんです。平成29年(2017年)式、走行7万8千キロ。「気に入れば長く乗るし、そうでなければ手放すかも」という、なんとも本音まじりの一台。だからこそ、プロが自分のお金で何を見て選んだのかが丸わかりです。選んだ理由から装備、荷室、試乗の印象、そして相場での立ち位置まで、包み隠さずご紹介します。
今回は「社長の愛車」。商品車じゃないんです

社長がこのエスティマを選んだ理由は、大きく2つ。ハイブリッドであること、そして四駆であることです。普段はランドクルーザーに乗っている社長。冬にスノーボードへ出かけることも多く、「四駆で、燃費もいいクルマを一度使ってみたい」という素直な動機でした。
本命は30系後期のアルファードだったそうですが、マイカーにするには少し高すぎる。「エスティマなら手が届くかな」というところに落ち着きました。ハイブリッド専用の大型センターコンソールも、社長が「これが欲しかった」と語る装備のひとつ。ちなみにお値段は、売るならおよそ210万円という見立て。普段の動画で紹介する「100万円でも十分」なコスパ車と比べると、今回は少しぜいたくな買い物です。
「最終型」だから、古く見えないんです

エスティマの50系は、平成18年(2006年)から基本の形がほとんど変わっていません。ハイブリッドが加わったのは2008年ごろ。つまり十数年、同じ骨格で売られ続けたロングセラーなんです。
普通ならそれだけ古く感じそうなものですが、そこがエスティマのおもしろいところ。最終型でもこの形が「終わり」だったので、あまり古びて見えないのです。外装もマイナーチェンジで少しシャープになり、街で見ても十分おしゃれ。実際、前日にこの車をご覧になったお客様も「やっぱりエスティマいいね」とおっしゃっていたそう。
グレードは、エアロ仕様のアエラス プレミアム。エスティマのエアロ系はアエラス/アエラス プレミアム/アエラス スマート/アエラス プレミアムGの4種類があり、本命は最上級のプレミアムGでした。ただ、なかなか出物がなく「そこは妥協した」とのこと。ハイブリッドは17インチが標準で、ガソリンのアエラス(18インチ)とはひと味違う足元です。
装備は"価格なり"に、上手に割り切る

装備はなかなか充実しています。大型ナビ、ドライブレコーダー、フリップダウンモニターまで付いた状態。3本スポークのステアリングは「最近あまり見ないね」と社長も珍しがるポイントでした。
安全面はトヨタセーフティセンスを搭載し、レーダーも付いています。ただし、ここは中期〜最終型ならではの割り切りどころ。このエスティマは足踏み式のパーキングブレーキなので、渋滞時の全車速追従(ストップ&ゴー)には非対応。50km/h以上でないと設定できない、というタイプです。電子パーキングの新しいクルマに慣れていると、少し物足りなく感じるかもしれません。
とはいえ、大きなナビで見やすく、走行中のテレビ視聴などは今後手を入れていく予定とのこと。「必要なところに、必要なぶんだけ」お金をかけていく——この線引きが、いかにもプロらしいところです。
3列目が床下に消える——この積載力がすごい

社長がいちばん気に入っているのが、荷室の使い勝手です。エスティマの3列目は、跳ね上げ式ではなく床下にすっぽり収まるタイプ。畳めば荷室がフラットになり、「めっちゃ広い」と思わず声が出るほどでした。
この日は小道具にゴルフバッグを用意して積載テスト。結果は、4人乗った状態でもゴルフバッグが4つ。横に大きめのバッグを足す余裕までありました。跳ね上げ式だと窓側にシートが残って邪魔になりがちですが、床下収納ならその心配もありません。
「ランクルだと後ろにシートが来て下がらないんですよ」と社長。タイヤをよく積むという社長にとって、この低くフラットな荷室は大きな魅力。人を乗せるにも荷物を積むにも、間口が広く使い勝手のいい一台です。
試乗して分かった、ハイブリッドの落ち着き

いよいよ試乗です。走り出してまず感じたのは、ハイブリッドならではの静かさ。「静かは静かだよね」と社長も納得の乗り味でした。
普段乗っているベルファイアと比べると、アイポイントはエスティマの方が高めで、そのぶん少しバスのような感覚もあるとのこと。ただし床自体はエスティマの方が低く、乗り降りはしやすい設計です。すっぽりと包まれる感覚はベルファイアに一日の長がある、という正直な感想でした。
そして社長が繰り返し口にしたのが、年式が新しいぶんの質感の高さ。前期や中期のハイブリッドにも何度も乗ってきた社長いわく、最終型は内装の作り込みが一段上。「古いモデルはもっとプラスチックな感じ」と、実際に乗り比べてきたからこそ分かる違いを語ってくれました。同じ形でも、最終型は中身がしっかり進化しているのです。
相場で見る、最終型エスティマの狙い目
気になる中古相場も、社長が正直に教えてくれました。同じエスティマ ハイブリッドでも、前期ならおよそ60〜70万円、後期で150万円弱が目安。年式が上がるごとに、ざっくり50万円ずつ変わっていくイメージだそうです。
その中で、今回の最終型は210万円前後という位置づけ。数字だけ見ると高く感じるかもしれませんが、平成29年式・7万km台という素性、そして最新の質感を考えれば納得の価格です。燃費も満タン61リッターで航続可能距離が824km表示と、おおむね15km/L前後の計算。ミニバンとしては十分に正直な数字です。
それでも「最終型」を選ぶ価値
安さだけを求めるなら、前期のハイブリッドという選択もあります。それでも社長が最終型を選んだのは、「古く見えない」「質感が高い」「長く乗れる」という3つの安心があるからです。同じ形が長く続いたエスティマだからこそ、最終型なら数年経っても古びて見えにくい——これは中古車選びで意外と効いてくるポイントです。
四駆で雪道も安心、床下収納で荷物もたっぷり、ハイブリッドで燃費も静粛性もいい。家族でもアウトドアでも気負わず使える一台として、最終型エスティマはとてもよくできた選択だと感じました。「予算は抑えたいけれど、質感には妥協したくない」——そんな欲張りな願いに、しっかり応えてくれるクルマです。
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