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きれいで安い、けど14万km。100万円のマツダCX-3、本当に買っていいの?
「きれいで、安い。でも走行距離が14万km——」。中古車を探していると、必ず一度はぶつかる不安ではないでしょうか。今回くに社長が選んだのは、平成28年式のマツダ・CX-3。XDディーゼルの6速マニュアル、しかも四駆という、なかなかお目にかかれない一台です。走行はおよそ14万4千km。正直、スペックの数字だけを静止画で眺めると「本当に買っていいの?」と身構えてしまうのが本音だと思います。ですが、この動画の狙いはまさにそこにあります。過走行の中古車が実際どうなのかを、外装から走りまで包み隠さずご紹介します。これから中古車を探す方の、ひとつの判断材料になれば嬉しいです。
14万4千km・乗り出し98万円。今回の主役はこんな一台

今回の主役は、平成28年(2016年式)のCX-3、XDディーゼルのLパッケージ。組み合わせがとにかく珍しく、6速マニュアルの四駆という、マツダ好きでも思わず二度見してしまう仕様です。走行距離は14万4千km。ここにプレミアのブロンズ保証(エンジン・ミッションの3年保証)を付け、車検も取得したうえで、乗り出し98万円という価格に仕上げました。
ポイントは、100万円を切りながら保証も車検も込みという点です。過走行という一点だけで敬遠されがちな車に、あえて光を当てた回。「距離は多いけれど、中身はどうなの?」を、実車でじっくり確かめていきます。
「過走行のディーゼル」は、むしろ走っている方がいい?
そもそも、14万km走ったディーゼルは危ないのでしょうか。社長いわく、答えはむしろ逆のことも多いのだそうです。ディーゼルエンジンは、ある程度走り込まれた個体の方が調子が良いケースが少なくありません。中途半端な距離でちょい乗りを繰り返した車の方が、かえってすすが溜まりやすい、という話です。
もちろん、走行距離はあくまで目安のひとつ。外装の程度も整備歴も、一台ずつまったく違います。それでも「距離が多い=ダメ」と機械的に決めつけてしまうのは、ディーゼルに関してはもったいない、というわけです。だからこそ、今回のような一台をあえて動画で取り上げる意味があります。
外装チェック。ヘッドライトのくもりと、18インチの足元

外装から見ていきます。まず正直に気になったのはヘッドライト。表面のクリア層がポロポロと剥がれ、経年劣化がはっきり出ていました。ここは9年落ち・14万kmらしい、素直なくたびれ具合です。隠さずお伝えするのが愛's Country流。気になる方には、後からの磨きやコーティングもご提案できます。
一方で、ボディそのものは想像以上にきれいでした。撮影前に雨が降って多少汚れてはいたものの、大きな傷や色あせは見当たりません。足元は18インチで、銘柄は東洋(TOYO)タイヤ。スリップサインまでまだ3mmほど山が残っており、すぐ交換という状態ではありませんでした。このホイールのデザインが渋くてかっこよく、社長も思わず「これはかっこいい」と唸っていたほどです。
6速MT×ディーゼル×四駆。なんとも珍しい組み合わせ

この車の最大の個性は、なんといっても6速マニュアル×ディーゼル×四駆という組み合わせです。マツダのMT車自体が今や貴重で、CX-3のマニュアルとなればさらに希少。シフトを動かすたびに「マニュアルは楽しい」と、自然と声が出るフィーリングでした。
装備も実用的です。ナビはマツダコネクト、クルーズコントロールも完備。カタログ燃費はおよそ15km/Lと、ディーゼル四駆にしては優秀な数字です(在庫で置いていた期間があるため、実燃費はこれより変わる可能性はあります)。ディーゼル臭については、比較に置いた新型のCX-30がほぼ無臭だったのに対し、こちらは少しだけディーゼルらしい匂いが残ります。アイドリング音も新しいCX-30の方がやや静か。とはいえ、これは世代の差であって、欠点というほどではありません。
走らせてみると、14万kmの気配がまるでない

実際に走らせてみると、印象は一変します。14万kmという数字が、まるで嘘のようでした。ディーゼルらしい低速トルクが太く、1000回転あたりからでもグイグイ前に出ていきます。2000回転まで回せばシャキシャキと小気味よく加速し、足回りもしっかり。「とても14万kmには思えない」というのが、二人の一致した感想でした。
エンジンルームをのぞいても機械がきれいで、6〜7万km台と言われても信じてしまいそうなほど。ちなみに社長のお気に入りは、電子式ではなく手引きのサイドブレーキでした。自分の手でカチッと引くあの感覚が、かえって安心できるのだとか。責任を機械に委ねすぎない感じが心地よい、という声には、思わずうなずいてしまいます。こうした「操っている実感」も、この一台の隠れた魅力です。
とくに驚いたのが、低速トルクの太さです。1000回転あたりからでもグイグイ前へ出ていくので、まるでバスやトラックのように2速発進すらこなせそうな力強さ。ディーゼルならではの、この余裕のある走り味は一度味わうと癖になります。一方で、目の前のインフォメーションディスプレイは表示が緑がかっていて、どこか懐かしい雰囲気。ハンドルの陰に少し隠れて見えづらいのはご愛嬌ですが、そんな「素っ気なさ」も含めて、余計な装備に頼りすぎない潔さを感じました。今どきの車にはない、シンプルさの心地よさです。
CX-30と乗り比べて見えた「100万円」の価値

今回おもしろかったのが、隣に並べた新型CX-30との比較です。エンジンの振動や騒音、内装の質感は、たしかに新しいCX-30に軍配が上がります。匂いも含めて、細かなところがブラッシュアップされ、質感は着実に上がっているのを実感しました。CX-30側にはBOSEのスピーカーも備わり、装備の豪華さでも一枚上手です。
ただし、価格を並べると話がガラッと変わります。CX-30はざっくり250万円、対してこのCX-3はおよそ100万円。実に2.5倍の開きです。「質感の差に倍以上を払うか、それともこれを買って、残りの150万円を別のことに使うか」。社長も「自分なら後者かな」と本音をこぼしていました。100万円という価格が持つ意味を、あらためて考えさせられる比較でした。
ちなみに、視聴者の方からは「マツダのMTならCX-5が最強」というコメントも寄せられていたそうです。ディーゼルで燃費も良く、速くて楽しい——マニュアル好きの心をくすぐるマツダ車は、CX-3以外にも根強い人気があります。今の一台にどんな価値を見いだすか。数字だけでは測れない「所有する楽しさ」まで含めて考えると、選択の幅はぐっと広がります。安さと個性、その両方を欲張れるのが、この年式・この価格帯のマツダ車の面白いところです。
それでも「買い」と言える理由と、こんな人におすすめ
では、この一台はどんな人に向くのでしょうか。まずは「距離は多くてもいいから、安く・楽しく乗りたい」という方。MT×ディーゼル×四駆という濃い個性を、100万円で味わえる車はそう多くありません。走行距離の数字だけで判断せず、実際のコンディションで選びたい方にもぴったりの一台です。
もちろん過走行である以上、これから消耗品の交換は出てきます。だからこそ、3年のブロンズ保証を付けての98万円という設定が効いてきます。動画で見れば「これは買ってもいい」と思える一台。でも、写真だけでは伝わりきらない——。そんな車だからこそ、気になった方はぜひ一度ご相談ください。実車のコンディションから、あなたに合う一台かどうかを、一緒に見極めます。