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編集者さんが惚れた三菱デリカD5を忖度なしレビュー|あえての2WD・オールペン・トリプルサンルーフでコミコミ約133万円
「街乗りメインで、7人乗りで、ちょっとオシャレな一台がほしい」——。そんなご希望から選んだのが、この三菱・デリカD5でした。今回の主役は、じつは愛's Countryの動画を編集してくださっている「編集者さん」のお車。プロの編集者さんが自ら惚れ込み、社長が忖度なしにレビューしていく、という少し珍しい回です。年式やグレードの見分け方から、あえて選んだ2WDのワケ、そして車検も税金も込みのリアルな総額まで、包み隠さずご紹介します。これからデリカD5を探す方の、実用的な道しるべになるはずです。
主役は、編集者さんが惚れ込んだ一台

今回のデリカD5は、うちの動画を編集してくださっているスタッフさんのご注文品です。最初のご希望は「予算は100万円ほど、色は黒かグレー、街乗りメインで7人乗り」というものでした。ところが、ここに一つ壁がありました。プレミアの3年保証(ゴールド)を付けるには、初度登録から15年以内であることが条件。100万円という予算だと、どうしても15年を超えるか超えないかの微妙なラインになってしまうのです。そこで社長が提案したのが、全塗装(オールペン)済みで、少しオシャレなカーキ系の一台でした。「これ、どうですか」と写真を送ったところ、返ってきた答えは「めっちゃいいです」。予算が少し上がってもいい、と折り合いがつき、無事この個体に決まりました。ちなみに7人乗りは中古市場でとても少なく、8人乗りばかりのなかから探し当てる一台なのです。
中期型の目印は「メーターのカラー液晶」

デリカD5は、パッと見の「顔」がずっと大きく変わらないクルマです。だからこそ、年式やグレードの見分け方を知っておくと車選びがぐっとラクになります。今回の個体は2011年式(平成23年)の中期型。見分けの決め手は、メーター中央のカラー液晶です。前期はこの部分が赤い表示なのに対し、中期からはカラー液晶に変わりました。そしてエンジンは2.0リッター(2000cc)。デリカD5の初期は2.4リッターでしたが、中期以降はダウンサイジングされた2.0が加わりました。ターボ付きというわけではなく、素直に排気量を下げた仕様です。おかげで自動車税が一段安くなるのは、毎年の維持費でうれしいポイントです。ぱっと見が同じでも中身はしっかり違う、というのがデリカ選びの奥深いところです。
デリカD5は、初期モデルから基本の「顔つき」を大きく変えずに長く売られてきた、息の長いミニバンです。だからこそ中古では年式の幅が広く、前期・中期・後期でエンジンや装備、税金まで変わってくるのが選ぶ際のポイント。今回のように「3年保証を付けたいから登録15年以内」という条件が入ると、年式のラインは自動的に絞り込まれます。逆に言えば、保証や維持費の条件から逆算していけば、迷いがちなデリカ選びもすっきり整理できるということ。見た目が同じだからと年式を軽く見ず、中身で選ぶのが失敗しないコツです。
あえての「2WD」、そしてオールペンという遊び心

意外に思われるかもしれませんが、この個体は4WDではなく2WD(2輪駆動)です。デリカD5といえば4駆のイメージですが、今回は「街乗りメイン・雪道は使わない」という使い方に合わせ、あえて2WDを選んでいます。4駆より価格がこなれるのもメリットです。ただし2WDのデリカを探すのは、じつはかなりの手間。2WDも4WDも型式(CV5W)が同じため、オークションで型式を指定しても両方出てきてしまうのです。見分け方は内装のスイッチ。切り替えダイヤルの穴が空いていれば2WD、ダイヤルが付いていれば4WD。しかも今回は出品表に7人乗りとも8人乗りとも書かれておらず、内装写真を一枚一枚見比べて探し当てた、まさにバックオーダーの腕の見せどころでした。そしてこの個体最大の魅力がオールペン(全塗装)です。ハイエースの純正色にありそうな、落ち着いたカーキ調のボディカラーに塗り替えられています。ドアノブの黒い樹脂まで塗り込まれ、内装との色の統一感も見事。2011年式で走行11万kmとは思えない、古さを感じさせない仕上がりでした。
足元も見どころです。装着タイヤは18インチの55扁平。じつはホワイトレターに見えるのですが、よく見ると白いペンで文字が書いてあるだけという遊び心のある仕上げでした。ここを本物のホワイトレターや60扁平のゴツいタイヤ、いわゆるオールカントリー系に替えれば、外径が少し上がってリフトアップ風の武骨な雰囲気がぐっと増します。純正ステップやホイールも、ボディに合わせてきれいに塗り込まれていて統一感は抜群。手を入れる楽しみを残しつつ、そのままでも十分に完成された一台です。
珍しい「トリプルサンルーフ」と、しっとりレザー内装

装備面でひときわ目を引くのが、トリプルサンルーフです。1列目・2列目に加えて3列目にもサンルーフが付くという、なかなかお目にかかれない仕様。社長のヴェルファイアでもダブルサンルーフ止まりですから、3列目の頭上まで空が見えるのは車内の開放感がまるで違います。シートは純正のベージュ系レザーで、シートヒーターも完備。シートカバーではなく本革の純正シートというのが、上質感をぐっと底上げしています。さらにコーナーセンサー、パワースライドドアも付いて、日常での使い勝手も十分。ナビは社外品(フルセグ対応)で、この部分だけは保証対象外になりますが、デリカらしい細かな収納やフックが随所にあり、アウトドアや荷物の多い家族にうれしい造りです。3列目は跳ね上げ式で、しかもウォークスルーができるのはデリカでは珍しいところ。オールペン車でも中まできっちり塗り込まれた仕事の丁寧さには、思わずうなってしまいました。
使い勝手の面でも、デリカらしい気配りが随所に光ります。荷物が落ちないように引っかけられるフックや、あちこちに散りばめられた小物入れは、道具の多いアウトドア派にはたまらないポイント。シガーソケットの配置ひとつとっても「わかっているな」と感じさせます。3列目は跳ね上げ式で、片側だけでも大きな荷室スペースが生まれるので、ベビーカーやキャンプ道具、自転車まで気軽に積み込めます。「ちょこちょこポッケがあるのがうれしい」——編集者さんのその一言に、デリカを長く愛用する人の気持ちが凝縮されていました。オットマンのような豪華装備はありませんが、道具として頼れる実直さがこのクルマの本質です。
走りは「マリオカートのクッパ」——忖度なしの正直レビュー

忖度なしのレビューなので、走りの弱点も正直にお伝えします。実際にハンドルを握った社長いわく、「マリオカートで言うと、クッパみたいな走り」。つまり、重くてどっしり、スタートはもっさり気味です。エンジン音は静かとは言えず、ハンドルも重めで、乗用車らしい軽快さはやや控えめ。車重は1.6トン台と、じつはアルファードやヴェルファイアと大きく変わらないのに、こちらは2.0リッターです。パワーに余裕を求めるなら、正直アルファード系のほうがラクだと社長もはっきり言います。ですが、これはデリカの個性そのもの。トラック寄りの武骨さ、タフでワイルドな乗り味こそがデリカの魅力で、オフロードやアウトドアが好きな人にはたまらないキャラクターです。「駐車場に停まっていたらテンションが上がる」——その気持ち、よく分かります。
おもしろいのは、デリカが似合う人には地域柄も出るということ。編集者さんの地元あたりには、リフトアップしたグレーのデリカなど、同じような雰囲気の一台が何台も走っているそうです。オフロードやアウトドアの文化が根づいた街並みには、この武骨さがしっくりくるのでしょう。楽に静かに乗りたいならアルファードやヴェルファイア、雰囲気とタフさで選ぶならデリカ。どちらが上ということではなく、キャラクターの違いです。だからこそ、使い方や好みをじっくり伺ったうえで一台を選ぶことが大切になります。
気になる総額は、コミコミで約133万円

いちばん気になるお値段です。この一台は、プレミアの3年保証(ゴールド)・車検・税金・登録代行・希望ナンバーまですべて含めて、総額およそ132〜133万円でした。当初の上限は135万円でしたが、しっかり計算してその範囲にきっちり収めています。オールペン・トリプルサンルーフ・レザーシート・3年保証まで付いてこの価格は、装備の中身を思えば十分に納得のいく内容です。予算が少し上がっても、その分は保証と満足度でしっかり応える——このあたりが、お客様の使い方に合わせて一台を仕立てていく愛'sオーダーメイドの持ち味です。何にいくらかけるかを相談しながら決められるので、「気づいたら予算オーバー」になりにくいのも安心なところです。
こんな人にこそ、デリカD5をおすすめしたい
最後に、このデリカD5がハマる人をまとめます。街乗りメインで、ゴツくてタフな見た目が好き。家族やアウトドアの道具をたっぷり積みたい——そんな方には、うってつけの一台です。実際、デリカは冬になるとスキー需要でよく動くクルマで、アウトドアイベントで青森や北海道まで走るお客様もいらっしゃるほど。今回のように、ご予算とご希望を一つずつ擦り合わせながら、「黒かグレー」から「オールペンのカーキ」へと着地させていく。対話のなかで、本当に刺さる一台を一緒に見つけていくのが私たちの役目です。
ちなみにデリカD5は、冬になるとスキーや雪遊びの需要でぐっと動くクルマです。愛's Countryでも常時1台は在庫を持つようにしていますが、タイミングによっては長く残ることもあれば、あるお客様に「これだ」と刺さって一瞬で決まることもある、少し不思議な人気の一台。街乗りに割り切って2WDを選ぶもよし、四駆でしっかりアウトドアに使うもよし。選び方の幅が広いのもデリカの面白さです。デリカD5が気になった方も、「こんな雰囲気で探してほしい」というご希望がある方も、ぜひ一度ご相談ください。あなたのライフスタイルにちょうどいい一台を、一緒に探します。