MEDIA / くに社長のYouTube
実は小さい?儲けほぼゼロで仕入れた、仕事に効くハイエース(200系5型)の話
「ハイエースって、大きいと思いますか。それとも小さいと思いますか」——動画の途中、くに社長がふと投げかけた質問です。今回、愛's CountryのYouTubeチャンネルに初めて登場したのがトヨタ・ハイエース。しかも、大学時代の同級生から「仕事で使う一台を探してほしい」と頼まれて社長が本気で仕入れた商品車です。「正直、ほぼ儲けはゼロ」と社長が言い切るこの一台には、中古車選びのヒントがぎっしり詰まっていました。仕入れの経緯から実際にかかった金額、そして意外なボディサイズの話まで、包み隠さずご紹介します。
初登場、200系ハイエース「5型」スーパーGL

今回の主役は、平成30年(2018年)式のトヨタ・ハイエース。いわゆる200系の中でも「5型」と呼ばれるモデルです。見分け方はフロントグリル。衝突軽減ブレーキ用のセンサーがグリル中央に組み込まれているのが5型の目印で、続く6型になるとピラーまわりの形が四角く変わります。こうしたわずかな違いを知っておくと、中古で狙うときに年式を読み違えずに済みます。
グレードは商用バンの定番、スーパーGL。エンジンはガソリンの2000ccで、走行距離は9万1302km、車検も来年4月まで残っていました。4ナンバーのバンは1年車検なので、このあたりは織り込んで乗るのが前提です。ぱっと見の第一印象は、堂々としたワゴンそのもの。ところが、この一台には数字で見ると意外な事実が隠れていました。
きっかけは、20年ぶりの同級生からの一本の電話

この車の仕入れには、ちょっといい話があります。頼んできたのは、社長の大学時代の同級生。しかも意外にも近所に住んでいて、連絡が来たのは実に20年ぶりくらいだったそうです。きっかけは、その方の娘さんがインスタを開いたら、たまたま社長が出てきたこと。「これ、車屋じゃん」——そんな一言から、久しぶりのご縁がつながりました。
じつは、その方は少し前までワイドボディの2.8ディーゼルのハイエースに乗っていました。ところが、それは知り合いの会社から借りていたリース車。「12月ごろにはハイエースが欲しい」と話していた矢先、なんとその会社が倒産し、車を引き上げられてしまったのだそうです。いまは家族用の80系ボクシーで仕事に通っている状態。仕事の足がないと、本人も相当ヒーヒー言っている——だから社長も、一刻も早く一台を仕上げてあげたかったのです。「友達だからね、なるべくいい車を売りたいな」。その言葉に、この一台への思い入れがにじんでいました。
だからこそ、納車のスケジュールもとにかく急ぎました。金曜に車庫証明を上げ、本来なら週明けの月曜に名義変更をしたかったものの、3連休を挟んで登録は火曜に。それでも「なるべく早く収めてあげないとね」と社長。忙しく働く人ほど、車を見に行く時間そのものがない——「見に行って、じゃあどうしようと悩んでいたら、半日1日がまるまる潰れてしまう。週に一度の休みなら、休息も取りたいしやることもある」。そんな相手だからこそ、一日でも早く仕事の相棒を届けたい。その気持ちが、詰まったスケジュールににじんでいました。
「実は小さい」——数字で見る意外なボディサイズ

さて、冒頭の質問に戻ります。ハイエースは大きいのか、小さいのか。見た目は間違いなく「デカい」の一言。ところが数字を見ると印象がひっくり返ります。この標準ボディの全長は4695mm(4メートル69)、車幅はなんと1695mm(169cm)。つまり、いわゆる5ナンバーサイズに収まっているのです。全長で言えば、ステップワゴンとほぼ同じ。「長く見えるのは、車高が高いからそう感じるだけ」というわけです。
動画では、隣に停めてあったヴェルファイア(通称ベル)と実際に前を揃えて比べてみせます。すると後ろに回ったとき、ベルのほうが20cmほど長いことがはっきり分かりました。ちなみに全高は1980mm(198cm)とやはり高め。ハイエースには標準ボディのほかに「ワイド」があり、そちらはナビ画面一個分、だいたい18cmほど幅が広がるとのこと。今回の一台は取り回しのしやすい標準ボディ。数字で見れば、想像よりずっと扱いやすいサイズなのです。
仕事に効く装備、あえて省いた装備

装備で光っていたのは、スマートキーが2個付いていた点。これは「絶対に欲しかった」条件だったそうです。一方で、電動パワースライドドアはあえて付いていない仕様を選びました。理由は、職人さんにとっては開くのがかったるく感じることがあるうえ、機構が複雑なぶん壊れやすいから。仕事でガシガシ使う車だからこそ、この割り切りが効いてきます。
ナビは、アルパインのハイエース車種専用モデル。バックカメラと連動し、ハンドルの切れ角に合わせたガイド線まで表示されます。社長いわく「これも多分20万くらいするんじゃないかな」という立派な一台。ヘッドライトはLED、フォグランプも最初から装着済みです。さらに、動画の後半ではオートバックスでピボットのスロットルコントローラー(スロコン)まで追加装着。必要なものはしっかり、いらないものはきっぱり。この足し引きこそ、プロの目利きの見せどころです。
4ナンバーの広い荷室と「仕切り棒」の話

後ろのドアを開けると、荷室は思いのほかきれいでした。「そんなに使い込まれているのかと思ったら」と驚くほど。塗料などを積む仕事だと車内に匂いが残りがちですが、この個体は匂いもしません。「あんまり汚い車は売りたくない」という社長のこだわりが、こういうところに出ています。
ここで一つ、中古のバンならではの注意点。荷室と運転席のあいだにある仕切り棒は、これがないと車検が通りません。カパッと外れる構造なので、中古で買うと外されたまま付いていない車が意外とあるのだとか。4ナンバーの貨物車は室内の半分以上が荷物スペースでなければならないという決まりがあり、その線引きのためにこの棒が必要になります。今回の依頼主は空調工事の仕事で、エアコンの室外機を積むとのこと。1個20〜30kgもある機材をガンガン積むには、この広い荷室と目隠しされたリアガラスが頼もしい味方になります。
ちなみに社長は、車内に上がるときにきちんと靴を脱いでいました。「一応、もう人の車だからね」。細かいことですが、適当な車をあてがえば利益は出るかもしれないけれど、そういう売り方はしたくない——という筋の通し方が、こういう所作にも表れています。塗料を積む仕事だと車内に匂いが残りがちですが、この個体は匂いもなし。「あんまり汚い車は売りたくない」というこだわりが、荷室のきれいさに直結しているのです。
走りとエンジン、ディーゼルとの違い

いざ運転席に座ると、とにかく目線が高い。「引っ越し屋さんみたい」「トラックに乗ってるみたい」と、鼻先のないキャブオーバーならではの感覚です。ただし走りには正直な弱点も。今回の2000ccガソリンは4速オートマで、社長も「正直、走らない」とはっきり。ハイエースは3型・4型あたりからオートマが6速化されており、6速なら同じガソリンでもそこそこ走るとのこと。荷物をしこたま積めば、さらにパワー不足を感じる場面は出てきそうです。
ちなみにエンジンの世代の話も面白いところ。5型からディーゼルが2.8リッターになり、尿素(アドブルー)を入れるタイプに変わりました。その前の4型までは、初期が2.5リッター、後に3.0リッターのディーゼルで、こちらはアドブルー不要。人気はやはりトルクのあるディーゼルで、価格も少し高めになりがちです。今回のようなガソリンの2000cc・6速化前のモデルは、社長も「初めて買ったかも」と言うほど。そのぶん、価格を抑えたい人には狙い目とも言えます。
スロコンで変わる加速と、燃費のリアル

「走らない」を少しでも補うために付けたのが、先ほどのスロットルコントローラーです。最近の車はアクセルの反応がわざとダルに(鈍く)作られていることが多く、電子スロットルのモッサリ感の原因になっています。スロコンを付けると、アクセルの反応がぐっと良くなり、加速のストレスが減るのだそう。ハイエース乗りのあいだでは定番のチューニングメニューで、仕事で毎日乗る人ほど効果を体感しやすいはずです。
燃費については、メーターの平均表示が8km/L、満タンからの航続可能距離は300kmと出ていました。運送屋のように長距離を走り回る使い方でなければ、街の仕事の足として十分こなせる数字です。なお納車のときは、社長のこだわりでガソリンは最低でも4分の1は入れて渡すのが基本。今回はたっぷり入った状態だったので、そのまま気持ちよくお客様のもとへ届けられそうでした。
気になる価格と、リセールの強さ
気になるお値段は、乗り出しで248万円。ご予算は「250万円以下」で、まさにその天井ギリギリで仕上げた一台です。オークションで仕入れているため、社長いわく「正直、ほぼ儲けはゼロ」。それでも本人が仕事ですぐに車を必要としていたこと、そして20年ぶりに再会した友人であることを思えば、納得のいく一台を最優先したのがよく伝わってきます。
ハイエースの強みは、なんといってもリセールバリューの高さ。「新車がいくらするか知らないけど、やっぱり値段は残るよね」と社長。人気の絶えない車種だけに、長く乗っても値落ちしにくいのは大きな安心材料です。仕事の道具として使い倒しても資産価値が残りやすい——これは商用車を選ぶうえで、地味ながら効いてくるポイントです。
専門店にはかなわない。それでも頼れる理由
じつはこの店の隣には、ハイエースの専門店があります。社長も「正直、専門店のほうが安いかもしれない」と包み隠さず認めます。ずっとハイエースだけを見ている店には、やはりかなわない部分がある——それを堂々と言えるのが、この人の信頼できるところです。
「スーパーマーケットより、八百屋さんのほうが野菜に詳しいのと同じ」と社長。ただし、と続けます。「いろんな車を扱っているぶん、全般的な知識ならかなりあると思いますよ」。形式を言われれば、だいたいどの車種も頭に入っている。深く狭い専門店と、広く使える町の目利き。どちらが自分に合うかは、選ぶ人次第です。だからこそ、こうして一台の中身を包み隠さず見せてくれる姿勢が、そのまま安心につながります。
こんな人にこそ、おすすめしたい
このハイエースがぴったりくるのは、やはり仕事の相棒を探している人です。空調や設備、内装、運送——重い機材を積んで走り回る仕事なら、5ナンバー幅で取り回しやすく、荷室も広いこの標準ボディは頼れる一台。価格を抑えたいならガソリンの2000ccという選択もアリで、走りの物足りなさはスロコンでいくらか補えます。趣味の道具として、キャンピングカーやバイク積みのベースにする楽しみ方もあります。
そして今回のように、予算と使い方をじっくり聞いて、一台を仕立てていく。それこそが愛's Countryの持ち味です。「忙しくて車を見に行く暇もない」という方でも、こうしてYouTubeで中身を確かめてから相談できる時代になりました。仕事で使う一台を探している方、ハイエースが気になっている方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの仕事にちょうどいい一台を、一緒に見つけます。