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2万円で買ったミラは本当に動くのか?走行2万キロの掘り出し物、その正体
たった2万円で買った車は、はたして本当に走るのか——。今回は、そんな番外編のレビューです。ふだんは高級ミニバンやスポーツカーまで幅広く扱う中古車マイスターくに社長が、今回主役に選んだのは、まさかのダイハツ・ミラ。しかも走行はたったの2万キロ台という掘り出し物…のはずでした。ところが実際に動かしてみると、エアコンは効かない、バックすればガタガタと不穏な音。この一台がどこから来て、なぜ売り物にならないのか。そして、値段のつかない車でも自宅にいながら手放せる「買取」の仕組みまで、包み隠さずご紹介します。
そもそも、このミラはどこから来たのか

このミラ、じつは店頭に並べるために仕入れた車ではありません。愛's Country が自社で運営している廃車買取のサイト、そこに入ってきた一台なんです。仕組みはいたってシンプル。ご自宅にいながらスマホで申し込むだけで、あとはお店が引き取りにうかがう。何もしないで買取が完了する、という便利なサービスです。気になる車両そのものの値段は、正直なところ1万円ほど。そこに輸送費が乗って、ざっくり2万円という計算になります。基本的に現車を見ずに買い取るため、強気な値付けはせず、ほぼ廃車のリサイクルに近い金額。だからこそ「2万円のミラ」という、うちのチャンネルらしからぬ主役が誕生したわけです。
走行2万キロなのに「満身創痍」だった

メーターを覗くと、走行はなんと2万631キロ。距離だけ見れば、代車にでも使えそうな優等生です。ところが、そう甘くはありませんでした。まず一つ目、エアコンが効かない。二つ目、バックに入れると「ガタガタガタ」と車体が震える。あちこち調べた社長の見立ては、おそらくミッションの不調。幸いエンジンマウントは切れていないものの、ミッションとなると話は別です。エアコンはガスを入れれば動く可能性もありますが、そこまでお金をかける一台でもない。距離は少なくても、いわば満身創痍。というわけで、この子は業者オークションへ流し、リサイクルや廃車コーナー行きが決まりました。ちなみに撮影は、暑さのピークを避けて夕方5時から。エアコンの効かない車で走れば、当然ながら窓は開けっぱなし。「走っているほうが涼しいね」なんて言いながらの撮影になりました。社長いわく、昔むかし買取で来たRX-7が、これまたエアコンも効かず窓も開かず、8月に30分運転して「死ぬかと思った」のだとか。夏場の足車えらびは、やっぱりエアコンが命です。
それでも中身は、意外としっかりしている

もっとも、装備そのものは案外ちゃんとしています。ナビは付いていますし、(動かないとはいえ)マニュアルエアコンもパワーウィンドウも完備。付いているものは、ひととおり付いているのです。そして驚いたのが後席の広さ。4人乗りの軽とはいえ、実際に座ってみると「意外に広い」。種を明かせば、トランクが狭いぶん車内にしわ寄せがいっているだけ、なのですが…。後ろを倒せば営業車としても使い勝手がよく、荷物もしっかり積めます。椅子の造りは少々しょぼいものの、二人で乗るぶんにはまったく不満なし。変な車より、よほど快適かもしれません。
「安いし、安く見える」——東京23区の店が仕入れない理由

では、なぜ愛's Country はこういう車を積極的に売らないのでしょう。理由は社長のキャラクター、そしてお店の立地にあります。「よく見える車」を得意とする社長にとって、この手の車は「押しても、よくは見えない」。安いし、安く見える。地方の車屋さんへ行けば、こうした一台が30万円ほどでずらりと並ぶ世界です。ただ、うちがあるのは東京23区。ここで商売をすると、どうしても一人一台ではなく「一回一台」——つまり一台一台をていねいに仕上げて届ける形になります。だからこそ、安さだけで勝負する車とは、少し距離を置いているのです。
もし普通に走るミラなら、いくらになる?

では逆に、このミラがまともに走る個体だったら、いくらで売れるのでしょうか。社長いわく、走行2万キロならざっと25〜30万円ほど。足まわりのしっかりした軽が、2万キロで20万円台で買えたら「万々歳」。セカンドカーや通勤の足として割り切るなら、これほど心強い相棒もありません。実際、いま店にはソリオバンディットのお客様から下取りしたアルトもあって、そちらは走行2万キロで状態も良好。きれいに整えて、しっかり売り物になる予定です。同じ軽でも、一台一台で運命が分かれる。そこが中古車の面白さであり、怖さでもあります。
値段のつかない車も、自宅で完結して手放せる
最後に、今回の主役を連れてきた買取サービスについて。これが、なかなか楽ちんなのです。申し込みはスマホから。じつは査定すら省略で、写真を送ってもらえば「これはいくらです」とその場でお伝えします。あとはお客様が書類を車に入れておくだけ。うちの業者が引き取りにうかがい、車が届いて書類を確認できたら、そのままご入金という流れです。今はコンビニでも住民票やマイナンバーが取れる時代。移動は一切ゼロで完結しますし、対応エリアは全国。栃木では特にご依頼が多く、今年だけで6台ほど入ってきました。今回のミラは残念ながらオークション行きでしたが、先日おなじ買取から来たフレオのバン(3枚ドアタイプ)は状態がよく、そのままきれいに整えて販売できました。値段がつくかどうかは、届いてみないと分からない。「こんな車でも引き取ってくれる?」——そう思ったら、まずはLINEからお気軽にどうぞ。値段がつかないと諦めていた一台が、思いのほかすんなり片づくかもしれません。エアコンの効く車が一番ですが、こういう足車の面白さもまた、中古車ならでは。気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。