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14万km超えのノア ハイブリッドは「買い」か? プロが教える賢い買い方
「14万km超えの中古ミニバン」と聞くと、多くの方は思わず身構えるはずです。ですが今回ご紹介するトヨタ・ノア ハイブリッド(80系)は、走行こそ14万8,541kmですが、平均燃費16.1km/L・修復歴なし・3年のゴールド保証つき。くに社長いわく「保証のギリギリの距離をあえて狙う、賢い買い方」の見本のような一台です。新コーナー「愛'sオーダーメイド」の第一弾として、実際にご契約いただいたお客様のリアルな金額・装備まで、包み隠さずご紹介します。距離が進んだ中古をどう味方につけるか——その考え方まで持ち帰っていただける内容です。
新コーナー「愛'sオーダーメイド」の第一弾

このノアを買われたのは、YouTubeを見てご来店くださった30代前半のお客様。今は30系プリウスにお乗りで、走行はもう15万km近いのに何も壊れない、という筋金入りのトヨタ党です。「ホンダ車は乗ったことがなくて、ちょっと怖い」——そんな正直な一言も。当初はオデッセイ(RC)やステップワゴンでご相談だったそうですが、RKは古い、RPは高いと条件を詰めていくうちに、話は自然とトヨタへ。ここで効いたのが燃料代の発想です。今プリウスに乗っている方がガソリン車に乗り替えれば、同じ距離を走るだけで燃料代はざっと倍。「それはちょっと損した気持ちになりますよね」と社長。だからこそハイブリッドを外せない。そんな流れで、たまたま在庫にあったこのノアへ落ち着きました。娘さんが3年後に免許を取り、車を買い替えるかもしれない。だったら3年でローンを払い切れる一台がいい——月々の支払いまで見据えた読みに、ぴたりとはまった格好です。
平成27年式・14万8千km。素性はこんな一台

車両は平成27年(2015年式)のノア ハイブリッドG。ハイブリッドの「エアロなし」では、いちばん上のグレードにあたります。ナビ・クルーズコントロール・LEDヘッドライトと、装備はひと通りそろっています。走行距離は14万8,541km、そして修復歴なし。外装をぐるりと見ても、大きな傷という傷はありません。両側パワースライドドアももちろん付いています。ネット上でのプライスは115万円ほど。走行距離が進んでいるぶん、この価格帯まで下りてきているわけです。数字だけ見れば距離は多く見えますが、中身はむしろ上等。「距離は走っているけれど、中身がいい」——社長がこの一台を選んだ理由が、ここに詰まっています。しかも、ハイブリッドミニバンとしてはゴールド保証に入れるギリギリの距離。この一線を越えると付けたくても付けられなくなる保証が、まだ間に合う。そのタイミングを逃さず押さえたのも、プロならではの目利きです。
なぜ「14万km超え」をあえて選ぶのか

ここが、この動画のいちばんの肝です。社長の発想はこう。14万km台の安い個体を買い、3年保証をがっつり付けて、しっかり乗る。もし同じハイブリッドを10万km前後で狙うと、車両価格はプラス30万円ほど跳ね上がります。ところが、付けられる保証は同じゴールドで、値段も変わりません。だったら、距離が進んだぶん安く買い、その浮いたお金を保証に回すほうが理にかなっている、というわけです。たとえば10万2千kmの車を3年保証で買っても、14万kmまで乗って結局壊れなかった、というケースは十分ありえます。それなら、はじめから距離の出た個体を安く手に入れ、保険をかけておくほうが賢い。今回はゴールドの36ヶ月保証へ変更し、「保証に入れるギリギリのライン」をあえて狙い撃ちしました。もちろん、これは考え方次第。ここが腹落ちするかどうかが、この買い方の分かれ目です。
ハイブリッドバッテリーは本当に大丈夫?

とはいえ、いちばん気になるのはハイブリッドバッテリーの寿命でしょう。社長の実感では「15万kmくらいまでは、まず壊れない」。商売柄たくさんの車を見てきて、25万km走った個体でもバッテリーが壊れた例はほぼ無いそうです。以前アップしたベルファイアのハイブリッド動画でも、コメント欄では「20万km乗っても壊れない」という声もあれば、「心配だからガソリンにした」という声もあり、考え方は人それぞれ。社長も「あれは見ていて逆に勉強になった」と振り返ります。事実、この車の平均燃費は16.1km/L。ミニバンでこの数字なら文句なしで、14万km超えでもバッテリーはしっかり仕事をしています。もちろん100%はありません。だからこそ、これから3年で約3万km乗るなら、保証という保険をかけておく価値がある——その線引きが、じつに現実的なのです。
ハイブリッドGならではの後席オートエアコン

社長がこの個体を選んだ理由のひとつが、後席の快適装備です。ハイブリッドGには、後ろにもオートエアコンが付いています。暖房も冷房も、後席で自動で効く。手動レバーをカチャカチャ動かして風量を調整するタイプとは、快適さが段違いです。じつはこれ、ボクシーでいうVグレードやXグレードには付かない装備で、ここは上級グレードならではの特権。前回ご紹介したボクシーは後席がクーラーのみだったので、同じ8マル系でもグレードでここまで差が出ます。ワンちゃんやお子さんを後ろに乗せるご家庭にとって、後席が自動で快適に保たれるのは、地味ですが毎日効いてくるうれしいポイントです。
3列目は床下へ。ワンちゃんの居場所もばっちり

このお客様は、ワンちゃんを2匹乗せるのが日常。お子さんもいつの間にか高校生になり、「2匹いるともうどこも行けない」とプリウスの狭さに悩んでいたそうです。だからこそ、ノアの荷室の使い方が効いてきます。3列目はくるりと床下に格納でき、2列目をロングスライドさせれば、真ん中にワンちゃんのカートもすっぽり。娘さんが乗るときも足元に余裕があります。後席にはフリップダウンモニターも付いていました。「基本、3列目は使わない」というご家庭にとって、この広さと畳みやすさは、まさに道具として頼れる相棒。人をめでるように可愛がる車というより、家族と犬をしっかり乗せて使い倒す——そんな使い方にぴたりとはまります。
付けた装備と、気になる総額

オーダーメイドの見せどころが、ここからの積み上げです。まずはゴールド36ヶ月保証への変更。ちょうどスタッドレスが空いていたので、純正ホイールはそのままに、国産の新品タイヤ(195/65R15)を装着しました。このサイズはベースグレードにも使われる最も流通量の多いタイヤで、4本工賃込みでも5万円しないのが強みです。距離を乗る方には、こうした維持費の読みやすさもうれしいところ。さらに取り付けたのが、約4万5千円のミラー型ドライブレコーダー。スワイプで画面が切り替わる、まるでスマホのような操作感で、社長も「これ結構きれいに映るね」と感心していました。ちなみに、この車はもともとバックカメラが付いているため、ドラレコのリバース連動はあえて繋いでいないという細やかさ。これら全部込みで136万5,670円。ここからプリウスの下取りを引いた額が、実際の乗り出しになります。
14万8千kmでも、走りは驚くほど普通
実際に走らせてみると、プリウスとまったく同じ音がします。それもそのはず、パワートレインは共通の1.8Lハイブリッド。社長が普段乗るアルファードやベルファイア(2.5L)と比べればパワー感は控えめですが、街乗りでは何の不満もありません。「高速をよく使うから2.0Lのガソリンにした」という声も動画のコメントにはありましたが、燃費で見ればハイブリッドの快勝。以前80系のガソリンに乗っていた方が10km/L前後だったのに対し、この車は16.1km/Lですから、その差は歴然です。14万8千kmを走った車とは思えないほど、素直でスムーズ。異音もへたりも感じられず、「別に気にならないね」というのが、乗った二人の率直な感想でした。プリウスで15万km近く走っても壊れなかった、という前オーナー譲りの信頼感が、この一台にもそのまま乗り移っているようでした。走りに刺激を求める車ではありませんが、家族を毎日安心して運ぶ相棒としては、これで十分すぎるほどです。
ノア・ボクシー・ステップワゴン、どう違う?
見た目こそノアとボクシーは別ですが、中身はほぼ一緒。シフトノブまわりなどはプリウスの部品と共通で、乗り比べると「あ、本当だ」と気づくほどです。一方、ステップワゴン(RP)はガソリンが1.5Lターボ、ハイブリッドが2.0Lと、選択肢が幅広い。新車価格ではハイブリッドが高くても、中古なら価格差がそれほど大きくないケースもあります。ちなみに最近は「オデッセイラッシュ」と呼びたくなるほどオデッセイの注文も多いそうですが、今回のように犬を乗せて使い倒す道具的な使い方なら、扱いやすいノアのほうが向いている、というのが社長の見立て。だからこそ、新車の価格だけで決めず、中古相場まで含めて見比べるのが賢いやり方です。迷ったらLINEで相談すれば、社長が相場を見ながら一緒に考えてくれます。
「保証がある」という安心の正体
中古車で本当に効いてくるのが、いざというときの対応力です。動画では、YouTube経由でレクサスGSを買われたお客様のエピソードも紹介されました。エンジンチェックランプが消えなくなり、最寄りのディーラーからは「診断だけでエンジンを下ろすので10万円かかる」と言われてしまったそう。しかも、その診断料からは保証が出ません。たらい回しになりかけたところで、社長が付き合いのあるディーラーに相談。まずテスターで診断し、見積もりを出して、修理になれば保証が出る、という真っ当な筋道に持ち込みました。同じ「ディーラー」でも、対応はここまで違う。中古車は正直、100%壊れないとは言えません。でも壊れづらいのも事実で、いざのときに動いてくれる後ろ盾がある——この安心こそ、保証と販売店の本当の価値だと感じさせるエピソードでした。
社長の評価は14.5点。こんな人におすすめ
最後は恒例の5段階評価。デザイン3.0点・走り3.5点・装備4.0点・維持4.0点で、合計14.5点。エアログレードではないぶんデザインは控えめで、走りも「面白くはないが普通に走ってくれる」という正直な評価。一方、後席オートエアコンやフリップダウンモニターが効いて装備は高評価です。1.8Lのハイブリッドで税金や重量税も上がりにくく、維持のしやすさも申し分なし。「シエンタじゃ小さい、アルファードじゃ大きい」という方に、サイズも燃費もちょうどいい一台です。最後にひとつ、社長からのお願い。車探しは、購入時期が固まった方からのご相談がいちばんスムーズです。「3ヶ月後に買う」という段階では、いい個体を見つけても押さえておけません。動いてほしいのは、せめてご購入の1ヶ月前から。予算を抑えつつ家族でしっかり使いたいなら、こんな買い方も大いにアリです。気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたのご家族にちょうどいい一台を、一緒に探します。