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コスパで選ぶ中古車という考え方|リセール信仰に疲れたら
「リセールが残る車を選んでおけば間違いない」。中古車選びで、そんな言葉をよく耳にします。でも、リセールばかりを気にして、本当に欲しかった一台をあきらめていませんか。今回はくに社長が、住宅街に構えた置き場で在庫を見て回りながら、ざっくばらんに語った「コスパで選ぶ中古車」という考え方をお届けします。テロップも数字も飾らない、いつものダラダラ雑談回。リセール信仰にちょっと疲れた方にこそ、肩の力を抜いて読んでいただきたい内容です。
15年落ちのノアが、70万円する時代

きっかけは、店頭にあった1台のノアでした。2010年(平成22年)式で、ちょうど15年落ち。12月24日で車検が切れる、まさに丸15年という個体です。これを整備してお客様に納車すると、総額でおよそ70万〜80万円になってしまうといいます。
ただ、社長の本音はこうでした。「なんかちょっと、古く見えるんだよね」。たしかに、同じ予算感なら選択肢は他にもあります。すぐ後ろにあったRKステップワゴンのほうが新しく見えますし、20系後期のアルファードも100万円ほどで狙えてしまう。「だったら、そっちのほうが良くない?」——買う側の気持ちに立てば、そう思ってしまうのも正直なところです。
なぜ、古いミニバンがこんなに高いのか

では、なぜ15年落ちのノアがそこまでの値段になるのか。理由は輸出や部品取りの需要にあります。国内で乗る人だけでなく、海外へ、あるいは部品として、想像以上の値段がオークションで「入って」しまうのです。
社長が例に挙げたのが、前期のエスティマ。近所のお客様が買っていった1台は、傷だらけでボロボロだったにもかかわらず、「え、こんなに入るの?」という金額がついたそうです。オークションのその値段で車検を取り、国内で売る気にはとてもならない。「あれが30万円くらいなら買ってもいいけど」というのが本音でした。
そして、この傾向はミニバンだけの話ではありません。最近はエスティマも値上がりし、やっぱりトヨタ車は総じて高い。レクサスCTも、うちの在庫で6万数千キロの個体が100万円弱でした。ところが同じくらいの値段でプリウスも買える。「だったらプリウスより、CTのほうが良くない?」という話にもなるわけです。
下取りで差がつく「リセールの有無」

裏を返せば、下取りで値段がつきにくい車もはっきりしています。社長いわく、値がつきにくいのはホンダやマツダ。一方でスバルは「割と値段が入るかな」という感触だそうです。
たとえば、置き場の奥にちらっと見えたアウトランダーの後期型。これでも100万円ちょっとで狙えるといいます。つまり、お店としてあえて「リセールがない車」を選んでいく。人気で値落ちしない車を追いかけるのではなく、値落ちする車のなかから状態のいい掘り出し物を見つける。ここに、コスパのいい買い物のヒントが隠れています。
中古車の本当の魅力は「価格差なくワンランク上」

実際に在庫を見て回ると、その面白さがよく分かります。12万キロ・平成24〜25年式・事故歴なしの普通グレードの1台が、およそ100万円。そこにプラス20万円ほどかければ、車検や整備まで整えて手元に置ける計算です。
象徴的だったのが、YouTube経由でご相談いただいたお客様のエピソード。当初は「奥さんも乗るからステップワゴンクラスがいいだろう」と見に来られました。ところが同じ予算で見比べるうち、「この値段ならアルファード。奥さんが運転できるなら、こっちのほうがいい」という話に落ち着いたそうです。
これこそが、社長の言う中古車の魅力。ハイグレードのLLサイズが、そんなに価格差なく買える。だからこそ、リセールの良し悪しだけでなく、ライフスタイルとの相性で選ぶのが賢い、というわけです。
「リセール」から「コスパ」へ、変わる潮流
面白いのは、この考え方が中古車業界の空気ごと変えつつあること。社長が言うには、少し前まで他のチャンネルは「リセール、リセール」一色だったのが、最近は「コスパ、コスパ」に変わってきたそうです。
「うちのチャンネルの影響もあるんじゃないかな」と社長。登録者1万人ほどでも、見る人はしっかり見ている。実際、お店に来てくれたお客様の真横に、動画を見ている幼馴染がいた、なんてこともあったといいます。
そもそも社長は、YouTubeを始める前から13年間、リセール偏重の常識をひっくり返す方向でやってきました。それが最近になって、あちこちで語られ始めた。「パクられるのは、素晴らしいこと。物事の始まりは、徹底的にパクるですから」と、むしろうれしそうでした。
欲しい車を、賢く買う

もちろん、社長も「新車や新しい車なら、リセールが残る車のほうがいい」とは考えています。ただ、車選びには色やグレード、「これが欲しい」という気持ちもある。リセールだけで語るのは、やっぱり面白くありません。
一番いいのは、欲しくて買った車が、結果として値段も残ること。そして逆に、リセールが悪いおかげで、憧れの車に手が届くこともあります。かつて800万円した車が、今は100万円ほど。1,500万円クラスのレクサスLSが、150万〜200万円で買えるようになる——大排気量の高級車などは、まさにその好例です。
身近なところでも、平成20年(2008年)式のマニュアルのミニが35万円で並んでいた、なんて話も。今では希少なマニュアル仕様がこの価格で楽しめるのも、値落ちを逆手に取った買い方ならではです。狙いどころさえ変えれば、予算の範囲でぐっと世界が広がります。
狙う車をちょっと変えてみる。それだけで、中古車はぐっと賢い買い物になります。愛車選びは分からないことだらけですが、気になることは何でも社長に直接聞けるのが、このお店の一番の強み。あなたにちょうどいい一台選び、ぜひ一度ご相談ください。
ちなみに置き場に遊びに来た方には、社長の似顔絵入りのビックリマンチョコ風ステッカーをプレゼント。遠方の方には3枚セットの販売もあるそうです。閑静な住宅街に車がぎっしり並ぶ、少し変わったこの置き場。近くを通ったら、気軽にのぞいてみてください。