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【まさかの事後報告】社長が「勝手に」仕入れたお客様の一台。その裏にあった信頼の話
「これ、僕買っちゃいました」——お客様にそう切り出したのは、なんと社長のほうでした。ふつうなら考えられない、お客様の車を先に仕入れてしまう「事後報告」。それでもお客様は笑顔でこの一台を受け入れ、こだわりをたっぷり詰め込んで乗り出されました。その裏にあったのは、値段でも在庫の都合でもなく、じっくり育まれた「信頼」でした。今回の主役は、社長が足しげく通うサウナの熱波師・しのぶさんの日産キューブ。一台が決まるまでの、ちょっと変わった経緯をご紹介します。中古車選びで「誰に頼むか」がどれほど大切か、きっと伝わるはずです。
サウナで生まれた、思わぬ車のご縁

しのぶさんは、社長が通うサウナで熱波を送ってくれる熱波師さんです。おもしろいのは、その関係が最初は逆だったこと。もともとは社長がお客として足を運び、しのぶさんの熱波を受けていました。きっかけはX(旧Twitter)でした。社長がしのぶさんのアカウントをフォローすると、「この人は誰だろう」と気になったしのぶさんが、社長が投稿していたアキネーターのショート動画を見つけます。「あっ、あの人だ」。サウナで会う社長と、画面越しに見る社長が、そこでぴたりと重なりました。
しのぶさんいわく、社長は感情が顔に出るタイプ。だからこそ、サウナで接する姿とSNSでの姿がまったく同じで、すぐに本人だと分かったのだとか。しかもフォローしてきたのは、しっかり車屋さんのアカウント。「逆に気になって見ちゃった」と、しのぶさんは笑います。ここで社長がかけたのが「何か車のことがあれば、いつでもお願いします」の一言。今からおよそ半年前の、何気ないご挨拶でした。このときはまだ、これが一台の車につながるとは、お互い思ってもいなかったはずです。
「知ってる人がいい」——転勤で車が必要に
その時点では、まだ車を買う予定はありませんでした。ところが2月、しのぶさんに転勤の話が舞い込みます。新しい環境では、車がどうしても必要。そこで思い出したのが、半年前の社長の一言でした。数ある車屋さんがある中で、しのぶさんが迷わず声をかけた先は、社長でした。
「どうせお世話になるなら、知っている人がいい」。これこそ、日ごろの人柄が引き寄せたご縁です。ネットの口コミや価格比較だけでは決められない、「この人になら任せられる」という安心感。それが、車選びの最初の一歩になりました。付き合いの長さやSNSでのやりとりを通じて、「裏表がない人だ」と感じてもらえていたことが、そのまま信頼につながっていたのです。まだ一台も売っていない段階で、もう半分は決まっていた——そう言ってもいいくらいのスタートでした。
第1候補は逃した。そして第2候補は…

希望の車種はキューブ。しのぶさんは昔から小さな車が好きで、「乗るならキューブ」と早くから心に決めていました。小回りが利いて街乗りでも扱いやすく、四角くて丸みのある個性的なデザインも根強い人気。「これじゃなきゃ」というファンが多いのも、キューブらしいところです。そこから予算や状態を細かくすり合わせ、社長がLINEで候補を提案していきます。第1候補は、社長も「これが一番いい」と太鼓判を押した一台。ところが予算の都合で、オークションで値段が上がりすぎてしまい、あえなく断念となりました。
じつは社長には、しのぶさんにまだ伝えていない「第2候補」がありました。「安かったら買おう」。そんな軽い気持ちでオークションを眺めていたところ——落札できてしまったのです。慌てて社長がしのぶさんに送ったメッセージが、あの一言でした。「これ、僕買っちゃいました。よかったら見に来てください」。「週末に仕上げるので。気に入らなければ買わなくて大丈夫、在庫にするので」。お客様への相談より先に、まず仕入れ。まさかの事後報告でした。ふつうの中古車屋さんでは、まず起こらない出来事です。
「気に入らなければ在庫に」——ゴーサインの理由
なぜ、そこまで思い切ったことができたのか。答えはシンプルで、「在庫に残っても必ず売れる、お買い得な一台だったから」です。もちろん、ネックがまったくなかったわけではありません。この車、実は後ろに修復歴がありました。知り合いに販売するなら、できれば修復歴なしがベスト。社長も本音ではそう考えていたそうです。
それでも、当初の第1候補よりぐっと値段が安かったこと。そして修復歴の内容を実際に確認し、「これなら問題ない」と判断できたこと。この二つが決め手になりました。プロの目で中身をきちんと見極めているからこそ、「最悪、在庫にすればいい」と言い切れる。この自信こそ、独立10年以上・2000台以上を売ってきた社長の裏付けです。修復歴と聞くと身構える方も多いはずですが、大切なのは「どこを、どの程度直したのか」という中身です。走行や安全に関わらない範囲であれば、価格が抑えられるぶんむしろお買い得になることもあります。中身を正しく読み解けるプロがそばにいれば、修復歴のある車もかしこい選択肢になり得るのです。
しのぶさんの受け止め方も見事でした。「車は全然悪くない」。そのうえで、「オークションで買ってもらうのも、それはそれで出会いの一つ。サウナで喋るネタにもなる」と、むしろ面白がってくれたのです。事後報告というハプニングさえ楽しんでしまう。その懐の深さもまた、信頼関係あってこそでしょう。
予算いっぱいに、こだわりを全部詰め込む

安く仕入れられたぶん、浮いた予算はまるごとお客様のために。「せっかくなら、やりたいことを全部やりましょう」。ここからが、愛's Countryの本領発揮です。フロアマットはプチオーダー。ベージュの生地に、ブラウンのステッチを効かせた特注品に仕上げました。外装にちょこちょことあったバンパーの傷も、言われていないところまで含めてすべて補修。さらにボディコーティングまで施し、細部までピカピカに整えています。
極めつけは、最近人気のYouTubeも見られるディスプレイオーディオ。「オーディオ関係はまったく分からない」というしのぶさんのために、社長があえて選んだのは、安価な製品ではなくきちんとしたメーカー品でした。「安いものを入れると、あとで困ることが多い」——長く快適に乗ってほしいという配慮です。そして、3年間の保証つき。これだけ盛りだくさんの内容でありながら、すべて当初の予算内に収まったというから驚きです。何にいくらかけるかをお客様と相談しながら決められる、オーダーメイドならではの醍醐味がここにあります。
仕上がった車と対面したのは、もう夜。外に照明をセットして、いよいよお披露目です。しのぶさんは納車前、運転席のドアの写真をたった一枚見ただけ。ほぼぶっつけ本番での対面でしたが、姿を目にした瞬間の第一声は「いいじゃないですか」。手をかけた一台が、しっかりお客様の心をつかんだ瞬間でした。
ラスト1点の奇跡、ヴィンテージキャメルのシートカバー

今回のカスタムでいちばんの見せ場が、シートカバーです。色はヴィンテージキャメル。名前のとおり、少し味のあるレトロな色合いで、茶系でまとめた車内をぐっと上品に見せてくれます。じつはこの色、後期モデル用の在庫が、メーカーにたった1点しか残っていませんでした。前期用なら2ヶ月待ち。もし選ぶのがあと少し遅ければ、手に入らなかったかもしれません。
「早くカバーして」と、まさに滑り込みでの確保。これはもう、完全な巡り合わせです。しかも、シートカバーもフロアマットも、選んだのはすべてしのぶさん自身。「セレクトのセンスが抜群」と社長も脱帽するほどで、ブラウンのステッチと車内の色みがきれいに調和し、写真で見ても実におしゃれに仕上がっていました。車を「機能」ではなく「愛着の持てる一台」に育てる。まさにその第一歩と言える内装です。
「ご縁」が一台になった、信頼から始まる車選び

納車までのやりとりも、終始スムーズだったそうです。サウナ室では今、しのぶさんが「最近、車を買ったんですよ」とお客さんに紹介してくれているのだとか。裸の付き合いから始まり、洋服を着て店舗で再会し、一台の車で結ばれる。しのぶさんは「これもいい出会い」と、しみじみ語ってくれました。車が、人と人をつなぐきっかけになる。中古車販売という仕事の、いちばん幸せな瞬間かもしれません。
ちなみに、しのぶさんが熱波師として活躍されているのは、湯どころ葛西さんと、大田区の天然温泉・平和島さん。岩盤浴では男女一緒に楽しめるそうです。サウナ好きな方は、ぜひ足を運んでみてください。
知り合いだから、で始まった今回の一台。ふり返れば、事後報告というハプニングさえ、信頼があったからこそ笑い話になりました。「この人になら任せられる」——その安心感こそ、私たちがいちばん大切にしているものです。もちろん、初めましてのお客様も大歓迎。予算やご希望をじっくり伺い、一台一台をていねいに仕立てていきます。中古車選びで迷ったら、まずは気軽にご相談ください。あなたにとっての「ちょうどいい一台」を、ご縁を大切にしながら一緒に見つけます。