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中古車マイスターのミニバン番付・後半戦——「使い勝手」「内装」そして社長が本気で買う総合ベスト3

愛's MAGAZINE編集部

「ミニバン、結局どれがいいの?」——そんな問いに、中古車マイスターのくに社長が本音で答えるのが、この「ミニバン番付」です。今回は前後編の後半戦。前編で扱った走りや価格から一歩進んで、家族が毎日を過ごす「居住空間・使い勝手」、毎日目に触れる「内装」、そして社長が本音で選ぶ「総合評価」まで、これまでレビューしてきた8車種を一気に格付けしていきます。セレナ、ステップワゴン、エスティマ、アルファード、エルグランド、ボクシー、オデッセイ——名前は知っていても、どこがどう違うのかは意外と分かりにくいもの。10年以上・2000台以上を手がけてきた社長の目線で、車選びのモノサシをお届けします。

居住空間・使い勝手ベスト3、頂点は「エスティマ」

ミニバン番付のランキングを書き出したホワイトボードと解説するくに社長
居住空間・使い勝手のベスト3は、セレナ・ステップワゴン・エスティマの順に決定。

まずは家族での使い勝手を軸にしたベスト3から。第3位はC26セレナでした。社長が推すのは、2列目のベンチシートをセパレート風に使える発想。テーブルを前へスライドさせれば、運転席と助手席のあいだの小物入れのようにも使えます。3列目下のトランクは床が一段低く掘られていて、ベビーカーを縦にすっと立てて積めるのも便利。空間そのものが広く、居住性の高さは折り紙つきです。

第2位はRK5ステップワゴン、そして第1位はエスティマ。この2台に共通するのが、3列目シートが床下にすっきり収まる構造です。ステップワゴンは椅子がクルンと回って床下へ。「使い勝手が良くて気に入っている」という声が多く、ホンダらしい作り込みが光ります。頂点のエスティマは、収納後のカバーまできれいに付いて見た目が整うのが強み。7人乗りならシートを後ろまで下げて、4人乗りのリムジンのように足元を広々使えるのも人気の理由です。エスティマのレイアウトは2006年(平成18年)の登場から一貫していて、その完成度の高さがうかがえます。

「床下収納」か「跳ね上げ」か、分かれ道は3列目の使い方

ホワイトボードで3列目シートの収納方式を解説する社長
3列目が床下に収まるか、跳ね上げか。使い勝手の分かれ道をボードで整理。

ここで社長が投げかけるのが、床下収納と跳ね上げ式、どちらがいいのかという問い。答えは「3列目をどれくらい使うか」に尽きます。ふだん3列目をあまり使わない人には、視界も荷室もすっきりする床下収納が快適。一方で、3列目を頻繁に使う人なら、跳ね上げ式にこだわらなくてもいい、というのが社長の見立てです。

見逃せないのがシートの質。アルファードやエルグランドのように3列目が跳ね上げ式の車は、シートを厚くしっかり作りやすく、8人乗っても7人乗っても座り心地が良いと社長は太鼓判。床下収納タイプは決まったスペースに畳んで収める都合上、どうしてもシートが薄くなりがちです。3列目の座り心地でいえば、一番良かったのはアルファード。同じ床下でも屋根の高いエスティマは室内が広く感じる、といった細かな違いも、実際に乗り比べた人ならではの視点です。

見落としがちな「リアエアコン」と寒冷地仕様の話

リアオートエアコンと寒冷地仕様について説明する社長
後席の空調は「四駆か寒冷地仕様で付くことが多い」。見落としがちな装備差。

意外と盲点になりがちなのが、後席の空調です。リアオートエアコンが標準で付くのは、エルグランドやアルファード・ヴェルファイアといったLクラス。アルファード系はデフォルトで備わっています。一方、ボクシーやステップワゴン、セレナは、4WDや寒冷地仕様を選ぶと付いてくることが多い、というのが実情です。グレードによっても差があり、上級グレードには付くけれど廉価グレードには無い、というケースも珍しくありません。

ここで社長が強くすすめるのが、後席の寒さ対策。夏の暑さはもちろん、冬は3列目がとにかく冷えるため、リアヒーターの有無は快適性を大きく左右します。新車なら寒冷地仕様のオプションはおよそ3万円。東京住まいだと選ばない人がほとんどですが、社長は新車でヴェルファイアを買った際に迷わず寒冷地仕様を選んだそう。リアフォグが付くうえ、バッテリーも大きくなるからです。中古では寒冷地仕様が付いているかどうか表記に出ないことも多いので、細かい装備までしっかり確認するのが後悔しないコツです。

内装ベスト3、王者は社長が7年愛用する30アルファード

内装ランキング第1位を指し示す社長
内装の頂点は、社長が7年乗り継ぐ30系アルファード。

続いては内装のベスト3。第3位はRPステップワゴン。センター寄りの「ちょい上メーター」は好みが分かれるものの、慣れれば意外に見やすく、左側のスイッチ配置も含めて運転はしやすい。想像以上に良い車、と社長の評価も上々です。

第2位はRCオデッセイ。2列目のパーフォレーテッドレザーが上質で、思いのほか高級感があります。スイッチ類の使い勝手も良く、ブラックウッド調の加飾がぐっと雰囲気を高めてくれます。そして堂々の第1位が30系アルファード。社長自身が7年ずっと乗り継いでいる一台で、使い勝手・内装・エアコンのダイヤル操作まで、すべてが手になじむのだとか。ちなみにエスティマは基本設計が2006年ごろのため、最終型のハイブリッドでもやや古さは否めない、と正直な感想も。セレナは使い勝手を含めて内装も良好、エルグランドは悪くはないものの、走行距離がリセットできず15万kmの表示が出続けたり、パワーウィンドウのオートが無かったりと、年式相応の弱点も見えてきます。

どのランクにも入らないのに強い、「全部80点」のボクシー

おもしろいのが、各ランキングに顔を出さないのに、総合では順位が高いボクシーの存在です。社長いわく「全部80点」。燃費をとっても、使い勝手をとっても、見た目をとっても、目立った欠点が見当たらない。飛び抜けた個性は無いけれど、どこを切っても及第点を超えてくる——そんなオールラウンダーぶりが、じわじわ効いてくる一台です。

社長が本気で買うなら?総合ベスト3

総合評価1位に選ばれた黒い30系アルファード
社長が「自分で買うなら」の総合1位は、30系後期アルファードでした。

いよいよ総合評価。社長が「自分で買うなら」という本音のベスト3です。第3位はRCオデッセイ。「昔から好きなんだよね」と語るとおり、開業当時はスライドドア以前のRB1オデッセイを足車にしていたほど。燃費もパワーも十分で、ずっと好きで乗り続けてきた思い入れのある一台です。

第2位はRP3ステップワゴン。跳ね上げでも横開きでもない「わくわくゲート」の使い勝手が気に入り、1.5リッターターボの走りもお気に入り。大きすぎない車体で、税金も年34,500円と手ごろ。人にすすめやすい良車、との評価です。そして第1位は30系後期アルファード。新車のヴェルファイアや前期アルファードなど歴代を乗り継いできた社長が、今回初めて手にした後期ハイブリッド。かつてエスティマ50のハイブリッドも検討し、千葉まで往復して「これは違うな」と見送った経緯もあり、最終的にしっくりきたのがこの一台でした。

中古で選ぶなら知っておきたい「壊れどころ」

ホワイトボードでステップワゴンの弱点を解説する社長
実際に仕入れた個体の「壊れどころ」まで、包み隠さず解説。

中古車として見るとき、社長があえて触れたのが各車の弱点です。日産車は総じて価格が手ごろな反面、トラブルの噂も。セレナはエアコンやオルタネーターの不調、オイル消費、ミッション、ドアミラーが閉じないなど、聞こえてくる話が幅広い。ホンダのステップワゴンも、実際に仕入れた個体でファンモーターが壊れてエアコンが効かなかったことがあり、ネット上でも同様の声が見られたそうです(リコールには至っていません)。ドアミラーの弱さやフィットの内装プラスチック割れなど、ホンダ車ならではの「あるある」も。

その点、持病らしい持病が少ないと社長が評したのがボクシー。エンジンは頑丈で、ミッションにたまに気になる話がある程度で、許容範囲だといいます。中古は個体差が大きいからこそ、こうした「壊れどころ」を知ったうえで選べるかが、満足度を大きく変えます。

どの一台にも、あなたに合う理由がある

こうして並べてみると、順位はあくまで社長の主観。どの車にも確かな良さがあり、正解は使う人の予算と用途で変わります。先日レビューしたC26セレナも、オーナーさんからLINEをいただき、往復3時間を共にしたところ「エアコンもよく効くし、モビリオスパイクからの乗り換えで別物」とご家族が喜んでくれたそう。動画をきっかけに、細かなやり取りまで見てくださる方がいるのは、本当にありがたいことです。

10年以上、2000台以上を送り出してきたからこそ、社長には一台一台の「クセ」と「良さ」が見えています。ミニバン選びで迷ったら、まずは気軽にご相談ください。あなたの家族構成と使い方にちょうどいい一台を、一緒に見つけていきます。

気になる車のこと、まずはお気軽にご相談ください。

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