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希少なオーダーメイド!30後期アルファードX(ガソリン4WD)を総額231万円で仕立てた一台

愛's MAGAZINE編集部

「大きなミニバンに乗り換えたい。でも、予算に無理はさせたくない」——子育て世代のご家族から届いた、そんなご相談から始まった一台です。主役はトヨタ・アルファード30系後期のXグレード(ガソリン・8人乗り・4WD)。愛'sオーダーメイドは、お客様のご予算と使い方をじっくり伺って、社長が一台を仕立てていくコーナーです。

年式・グレード・色・駆動方式まで、かなり細かくご指名いただいた車を、はるばる三重のオークションから探し出しました。どんな経緯で、どんな中身で、いくらに納まったのか。これから中古車を選ぶ方のヒントになるよう、包み隠さずご紹介します。

愛'sオーダーメイドは「お客様の実車」を追いかける

このコーナーは、店頭在庫を並べて紹介する回とは少し毛色が違います。実際にお客様が買われた一台を、経緯もお値段もそのまま公開する、いわば「オーダーの答え合わせ」です。今どき、車の情報はネットにあふれています。見比べるほどに、かえって分からなくなる——そんな方も多いはず。だからこそ、リアルな一台の中身が道しるべになればと思っています。ちなみに公式サイトやLINEには、1日平均およそ2.5件のご相談が届いているそうです。「気になる車がある」「相談してみたい」——その入り口として、この記事を役立てていただければ何よりです。

レヴォーグから乗り換え。指名は「30後期・黒・ガソリンX・4WD」

黒いトヨタ・アルファード30系後期の斜め前と社長
今回の主役、アルファード30系後期のXグレード。黒・ガソリン・4WDというご指名の一台。

ご依頼くださったのは、お子様がスポーツを始めたばかりの子育て世代のご家族です。それまで乗っていたのはスバル・レヴォーグのSTI(2リッター)。走りの楽しい一台ですが、遠征の荷物や着替えを積むには、どうしても手狭になってきた——そんなお悩みからの乗り換えでした。

そこでいただいたのが、「30系後期・黒・ガソリンX・4WD」というかなりマニアックなご指名。社長も思わず「そんなもんあるかい」と苦笑いするほどの、ピンポイントな条件です。北海道のレンタアップなら見つかることもありますが、寒冷地の個体は下回りのサビが気になります。だからこそ、程度のいい一台を根気よく探し続けた末に、今回の車へたどり着きました。

ちなみに、下取りに出されたレヴォーグにも続きがあります。ルーフボックスまで付けて荷物を積めるようにしていた一台は、同店のYouTubeを見ていた千葉のお客様のもとへ、そのままスライドしていきました。お客様からお客様へと車が渡っていく——この店ならではの光景です。「バックオーダーで探している車に、すでに乗っている人がいるかもしれない」。そんな縁が生まれるのも、実車をていねいに追いかけているからこそです。

一度は流れた一台。翌週、5万円の歩み寄りで落札

この車には、ちょっとしたドラマがあります。お客様が日曜日にご来店され、その2日後の火曜日、狙いどおりの個体がオークションに出品されました。いただいたご予算で入札したものの、結果は「流れ」。落札できませんでした。

「流れる」というのは、社長の入れた金額が入札の中では一番高かったのに、出品店の希望価格に届かなかった状態のこと。つまり買い手はトップでも、売り手が「その値段では売らない」と判断したわけです。このときの差は、およそ10万円でした。

ここで社長は読みます。「来週なら、あと5万円下がれば売るんじゃないか」。そこでお客様に「プラス5万円だけ、ご予算をいただけませんか」とお願いし、翌週あらためて挑戦。お客様が5万円歩み寄り、出品店も5万円歩み寄って、無事に落札となりました。買い手と売り手が半分ずつ折り合う——この呼吸こそ、オークション歴の長い社長ならではの間合いです。

レンタアップという狙い目——禁煙・整備・タイヤ8〜9分山

アルファードのタイヤの溝の残り具合
タイヤは8〜9分山とたっぷり。レンタアップならではの手堅い足元。

この個体は、いわゆるレンタアップ(レンタカー上がり)。実は、これが隠れた狙い目なんです。レンタカーは1年車検で、その合間の半年ごとにも点検が義務づけられています。国の決まりでこまめに手が入るぶん、整備がしっかりしている個体が多いのが強みです。

タイヤを見ても、山は8〜9分山としっかり残っていました。さらにレンタカーは基本的に禁煙で、いわゆる金融車のようにタバコ臭が染みついた個体はほとんどありません。返却時は満タン給油が決まりなので、納車時にガソリンがそこそこ入っているのも、ちょっとしたお得ポイントです。「レンタカー上がり」と聞くと身構える方もいますが、使い倒す道具として選ぶなら、むしろ賢い選択肢だと言えます。

全幅1850mm、Xグレード。グリルのマークで年式が読める

アルファード30系後期の大型メッキフロントグリル
押し出しの強い後期の顔つき。グリルのエンブレムで年式の見当がつく。

ボディサイズは全幅1850mm。ノア・ヴォクシーと比べると、ひと回りもふた回りも大きく、質感の高さもさすがです。今回はエアロのないXグレードですが、ここに一つ注意点があります。Xのパワースライドドアは片側だけで、両側電動やパワーバックドアは付きません。オークションの出品票でも「両側」と「片側」の書き分けはうっかりしやすく、上級のSCパッケージやGグレードと混同しないよう気をつけたいところです。

おもしろいのが、グリルのエンブレムで年式が読めること。後期の初期はネッツマーク(五角形の中に丸いマーク)でしたが、令和2年ごろにディスプレイオーディオへ切り替わったタイミングでトヨタマークへと変わりました。トヨタモビリティへの再編で、ネッツの名が消えた頃の話です。社長いわく、新車で買った当時はネッツマークが好みではなく、部品だけ取り寄せて自分で付け替えたのだとか。こういう小ネタを知っておくと、車選びがぐっと楽しくなります。

ベージュ内装と、8人乗りベンチシートの使い勝手

アルファードのベージュ内装と運転席まわり
Xグレードはベージュ内装。明るく、車内が広く感じられる。

Xグレードの内装はベージュ系のみ。好みが分かれるところですが、最近は「ベージュがいい」というお問い合わせが立て続いているそうで、社長も「探すのが大変」と嬉しい悲鳴です。実際に乗り込むと、車内がぱっと明るく、広く感じられるのがベージュの良さ。高級車らしいゆとりが、しっかり伝わってきます。

2列目は8人乗りのベンチシート。8人乗りが選べるのは、30系ではXかSグレードのベースくらいで、上級のGグレードは7人乗りのハーフレザーになります。ベンチシートは使い勝手が抜群で、お子様3人なら3列目を畳んでゆったり、赤ちゃんがいるご家庭なら、ここへ寝かせておむつ替えもできます。ただし、ある程度大きなお子様や大人がしっかり座るなら、独立したキャプテンシートのほうが座り心地は上。用途しだいで正解が変わるのが、ミニバン選びの奥深いところです。

2.5リッター×4WDの走り。V6との違いも正直に

アルファードを運転する社長とアイドリングストップの解説テロップ
2.5リッター×4WDで街乗りへ。アイドリングストップは4WDだと標準装備。

エンジンは2.5リッターの直4ガソリン。車重は約1980kgと、ほぼ2トンの堂々たる体躯です。「これでパワー不足を感じないの?」と気になるところですが、社長の答えは「普通に乗るぶんには問題なし」。20系の2.4リッターだと少し力不足を感じたそうですが、2.5リッターなら街乗りで不満は出にくいとのこと。フル乗車で高速をぐいぐい、という場面ではさすがに車重を感じるかもしれませんが、日常使いなら十分です。

アイドリングストップは、車内テロップによれば2WDはオプション、4WDは標準装備。今回は4WDなので、しっかり備わっています。上位のV6と比べると、V6はエンジン音の重厚さが魅力な反面、フロントが重く、街中の交差点では軽快感が削がれがち。しかも2トンを超えて重量税が上がります。前期のV6は6速AT、後期は8速ATと変速機も違い、社長も「後期のV6は一度乗ってみたかった」とこぼしていました。今や6気筒エンジンは希少で、現行のアルファード・ヴェルファイアにもV6の設定はありません。エンジンをかけたときのドロドロとした低い音が好きな方には惜しいところですが、これも時代の流れです。道具として気負わず使うなら、2.5リッター×4WDは現実的で賢い選択です。ちなみに4WDを選ばれたのは、スキーなどアウトドアがお好きだから、という理由でした。

ブロンズ3年保証と、追加で仕立てた装備

ドライブレコーダーの取り付け作業の様子
ドライブレコーダーもこの後に取り付け。ご要望に合わせて一台を仕立てていく。

装備面は、後期らしくレーダークルーズが標準デジタルインナーミラーもメーカーオプションで備わっています(こちらはミラー単体の機能で、ドラレコ機能は別)。そこへオーダーメイドらしく、ご要望に合わせた装備を足していきました。ドアバイザー・字光式ナンバーベース・前後のドライブレコーダーを追加施工し、必要なぶんだけ丁寧に仕上げています。

保証はブロンズの36ヶ月(3年)保証付き。アルファード系で気をつけたいのはCVTのジャダー(滑り)ですが、そうしたトラブルに備えられるのは大きな安心です。意外にも、心配されがちなパワースライドドアは近年のモデルではトラブルが少なめだそう。昔のワイヤー式こそ切れることもありましたが、20系アルファードや70系ノア・ヴォクシー以降はかなり減った、というのが社長の実感です。

社長は保証の大切さを、実例で語ります。別のお客様のIS300では、納車から数ヶ月でハイブリッドバッテリーが故障。本来なら33万円の修理が、保証で無料になったそうです。「保証に入っておいてよかった」——安さだけでなく、こうした後ろ盾まで含めて一台に仕立てるのが、オーダーメイドの流儀です。

社長の5段階評価は、合計15.5点

アルファード30系後期の5段階評価ボード
デザイン4.5・走り4.0・装備4.0・維持3.0で、合計15.5点。

恒例の5段階評価は、次のとおりでした。デザイン個性は4.5点——30後期のアルファードは、いまも一番人気の顔つき。走り・乗り味は4.0点で、速くはないものの乗り心地は上々。装備・使い勝手も4.0点、レーダークルーズをはじめ不満のない内容です。唯一やや辛めなのが維持のしやすさ3.0点。燃費も税金もそれなりにかかりますが、「背伸びすれば十分に維持できる」範囲、というのが社長の見立てです。

合計は15.5点。道具としての完成度をしっかり評価しつつ、維持費のリアルも正直に伝える——このバランス感覚が、忖度なしのレビューらしいところです。

こんなご家族にこそ、おすすめしたい

このアルファードがぴったりくるのは、やはり道具として大きなミニバンを使い倒したいファミリーです。同じ年式・走行をアルファードの上級グレードやV6で探せば、価格はぐっと跳ね上がります。それを思えば、総額231万円(車両本体はおよそ212万円)で、人気の30後期・保証付き・追加装備込みという内容は、素直にお買い得。走行約12万kmという数字も、レンタアップの手堅い整備歴と3年保証を思えば、十分に狙える範囲だと言えるでしょう。

内装がベージュ一択という点は、好みが分かれる正直なデメリット。それでも「予算は抑えつつ、家族にはちょっといいものを」という欲張りな願いに、この一台はしっかり応えてくれます。そして今回のように、ご予算に合わせて一台を仕立てていくのが、愛'sオーダーメイドの役目です。「大きい車に乗り換えたい」「保証付きで無理なくアルファードを持ちたい」「どのグレードが自分に合うか分からない」——そんな段階でも大丈夫。まずはお気軽に、LINEやお問い合わせからご相談ください。あなたのご家族にちょうどいい一台を、一緒に見つけます。

気になる車のこと、まずはお気軽にご相談ください。

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