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【135万円の80ヴォクシー】10年10万kmでも古くない、前期ZSを社長がプロ目利き

愛's MAGAZINE編集部

「10年10万km」と聞くと、それだけで候補から外してしまう方は多いはずです。ところが今回くに社長が紹介してくれたのは、まさにその11年落ち・約10万kmの80系ヴォクシー。しかも見た目は驚くほど新しく、価格は3年保証と税金まで込みで135万円という一台でした。中古車の常識が少しずつ変わってきた今だからこそ、この車には「古い=安物」では片づけられない価値が詰まっています。実はこのヴォクシー、社長自身が数年前に販売し、そしてまた戻ってきたという、ちょっとした縁のある車でもあります。素性から装備、走り、そしてライバルとの違いまで、まるっとご紹介します。

「10年10万km」でも古く見えない、135万円のヴォクシー

白い80系ヴォクシー前期の斜め前
「TOYOTA VOXY 80系前期」。11年落ちとは思えない、今なお新しく見えるフロントマスク。

主役は80系前期のヴォクシー、グレードはZSです。年式は2014年式(平成26年)、走行距離は約9万9000km。細かく言えばメーターは9万9658kmを指していました。まさに「10年10万km」の教科書のような一台です。

それでも社長も撮影スタッフも口をそろえたのが、「全然古く見えない」という一言。90系という新型が出た今でこそ「1個前」の世代ですが、街で見かければ十分に最近の車という印象です。デザインが成熟しきっているからこそ、年数の割に色あせないのでしょう。

車検は11月27日まで残った状態。ここにエンジン・ミッションの3年保証と税金まで含めて、支払総額135万円という値付けです。これだけ条件がそろって135万円は、正直「お手軽になってきたな」と感じる水準だと思います。

4年半前に社長が売った一台が、また戻ってきた

実はこのヴォクシー、社長が4年半ほど前に販売した車そのものです。当時の走行は約4万5000km、販売価格は200万円ちょっとだったとのこと。それを買われたお客様が5年近く乗り、走行9万9000kmで新しいヴォクシーへ乗り換え。その下取りとして、愛’s Countryがもう一度買い取った一台なのです。

ここで社長が指摘したのがリセールの良さです。約200万円で買った車が、5年・5万km以上乗ってなお、こうして135万円で次のオーナーへ渡っていく。今は中古車市場全体で値段が残りやすい傾向が続いていて、数年前に買った人ほど得をしている、というわけです。

売った車の履歴を店側が把握しているというのも、安心材料のひとつ。どんな乗られ方をして、どんな整備をしてきたか。その素性が分かっている中古車は、実はそう多くありません。試乗記録も点検歴も分からないまま並んでいる個体と比べれば、これは大きな違いです。

先代のオーナーは、購入後もずっと同じ店で保険まで任せていたそうです。売って終わりではなく、乗っている間もつながり続ける。そんな関係があったからこそ、こうして状態の良い一台が再び店頭に戻ってきた、とも言えます。

3年保証を付ける理由——ボクシーの「持病」に備える

この車には3年保証が付いています。撮影スタッフが「何か持病があるんですか」と踏み込むと、社長の答えは正直でした。80系ヴォクシーはCVTで、まれに異音が出ることがあるのだそうです。

「ハブベアリングかな、と思ったら実はミッションだった」というケースもあるとのこと。だからこそ万が一を考えて、あえて3年保証を付けているという話でした。弱点を隠すのではなく、先に手当てして売る。この姿勢は信頼できます。

ちなみに保証は、走行距離によって料金が変わる仕組み。10万kmと12万kmで区分が分かれるそうで、9万9000km台で仕上げているのには、そうした費用面の理由もあるわけです。細かいところまで計算された値付けだと分かります。

去年替えたばかりのタイヤと、社長施工の装備

ヴォクシーの運転席まわりとドライブレコーダー
ドライブレコーダーは装着済み。後付けだと工賃がかさむ装備が、最初からそろっている。

足元を見ると、タイヤは去年ブリヂストンに新品交換済み。まだ1万kmも走っていないそうで、溝は「バリ山」でたっぷり残っていました。タイヤは4本まとめて替えると数万円かかる消耗品ですから、これが新しいだけでも地味に大きな安心です。

さらにこの車、社長がノーシャン(無償)で手を入れた部分がいくつもあります。室内のライトはLED化、リアフィルムは5%の濃さで施工、バックランプもLEDに変更済み。ぱっと見では気づきにくいところですが、「ちょっと手がかかってる感じ」の積み重ねが、この個体の質感を底上げしています。

ドライブレコーダーも装着済み。後から付けると意外と工賃がかさむ装備が、最初からそろっているのはうれしいポイントです。

9インチナビと、10年ものならではの注意点

純正ディーラーオプションの9インチナビ画面
純正ディーラーオプションの9インチナビ。地図も各種情報も大きく見やすい。

ナビは純正ディーラーオプションの9インチ。画面が大きく、燃費や航続可能距離、各種インジケーターまで見やすく表示されます。鍵もきちんと2個そろっていて、両側パワースライドドアも完備です。

ここで社長が語ったのが、少しほろ苦いエピソード。この車、もともとは7インチの純正ナビが付いていて、納車1週間後に壊れてしまったそうです。お客様が知り合いで保証も付けていなかったため、社長が費用の一部を負担したという「苦い思い出」だとか。

裏を返せば、これが保証の大切さを物語る実話です。10年、11年と使ったナビは壊れることもある。けれど保証に入っていれば、そうしたナビもカバーされる。だからこそ3年保証の価値が生きてくる、というわけです。

8人乗りという選択と、驚くほど綺麗な室内

スライドドアを開けたヴォクシーの2列目・3列目シート
両側パワースライドドアを開けると、8人乗りのシート。10万km・11年落ちとは思えない綺麗さ。

このヴォクシー、実は8人乗りです。ミニバンは7人乗り(2列目キャプテンシート)がベーシックになりつつありますが、「こっちのシートがいい」という方も一定数いらっしゃいます。ベンチシートならではの使い勝手を求める人には、むしろ好都合な仕様です。

そして何より驚くのが室内の綺麗さ。10万km・11年落ちとは思えないコンディションで、社長も「まあこれこそ10年10万km」と苦笑いするほど。内装がやれていない中古車は、それだけで気持ちよく乗れます。

「やっぱりトヨタ車は優秀だな」という社長の一言も印象的でした。先代のオーナーは5万km以上を大きなトラブルなく乗り切ったそうで、壊れにくさという安心感は、数字に出ない大きな魅力です。

後席の快適装備——フリップダウンとリアエアコン

天井に展開したフリップダウンモニター
天井にはフリップダウンモニターを装着。角度調整もでき、後席の退屈しのぎに最適。

天井にはフリップダウンモニターが装着済み。角度調整もでき、後席のお子さんの退屈しのぎには最適な装備です。長距離ドライブで「あと何分?」の連呼が減るだけでも、家族全員がラクになります。

エアコンは天井にリアクーラーを備える仕様で、リアヒーターは非装着・リアクーラーのみ。前席はデュアルエアコンで、左右で温度を分けられます。3列目にも吹き出し口があるので、いちばん後ろに座る人も夏場は快適です。

セレナのようなセンターテーブルこそありませんが、後席まわりにも小物を置ける場所がしっかり用意されています。3列すべてに気配りが行き届いているのは、さすが売れ筋ミニバンといったところです。

シンプルで広い荷室

テールゲートを開けたヴォクシーの荷室
テールゲートを開ければ、シンプルで広い荷室。3列目を起こしたままでも余裕がある。

トランクを開けると、そこはシンプルで広い荷室。三角表示板や補給用の水などが備わり、余計なものがない分、荷物を積む空間として素直に使えます。3列目を起こしたまま座っていても、後ろにはしっかり余裕がありました。

「牧師(ヴォクシー)はよくできてるよ、本当に売れてるだけあって」という社長の言葉どおり、細かいところの造りが丁寧です。開けた時に自動で光る社外品のライトも付いていて、夜間の荷物の出し入れも安心です。

走りは「平和なミニバン」、ちょうどいい箱

ヴォクシーを運転する社長
「箱だから運転しやすい」。見晴らしが良く、ちょうどいいサイズ感で扱いやすい。

実際に走らせての第一印象は、「平和なミニバン」。もちろん良い意味で、です。静かで、見切りが良く、成熟しきった快適さがあります。「なんか言うことないですよね」というのが、逆に完成度の高さを物語っていました。

パワートレインは2000ccのガソリン、平均燃費は9.7km/L。ミニバンとしては十分に良い数字です。社長いわく「ハイブリッドだと最低でもプラス50万円はかかる」とのことで、中古でもその価格差は大きい。あえてガソリンを選ぶという賢い選択肢が、ここにあります。

窓もミラーも大きく、見晴らしは良好。駐車場でも扱いに困らないサイズで、「箱だから運転しやすい」と社長。アルファードやベルファイヤと比べれば、取り回しの良さは歴然です。車幅の感覚がつかみやすく、どこまで寄せられるかが分かりやすいのも美点でした。

ライバルと比べて——ステップワゴン・セレナ・アルベル

年式的に近いライバルを挙げると、ステップワゴンならRK後期、セレナは2012年式あたり、アルファードでいえば20系後期の最終型が同世代にあたります。社長はこのところ、同じような価格・キャラクターの車を立て続けに紹介してきました。

それぞれに良し悪しがあって、「セレナのセンターテーブルは便利」「ステップワゴンの1.5ターボはパワーがあった」と、社長も長所を認めます。それでも総合力では、ヴォクシーはトータルパッケージが良いという評価でした。突出した個性より、全体のバランスで選びたい人に向く一台です。

アルファードやベルファイヤの広さには当然かないません。けれど取り回しと維持費を考えれば、こちらの方が絶対にいいという場面は多いはず。実際に、ベルファイヤと迷って見に来られたお客様もいたそうで、最後は使い勝手で選ぶ、という結論になりがちです。

おもしろいのは、ボディサイズの数字以上に「中の広さの違い」を感じる、という社長の指摘です。アルファードとの車幅差はわずか10cmほど。それでも背もたれの高さや居住空間の余裕で、体感はぐっと変わります。数字だけでは分からない部分こそ、実際に座って確かめてほしいところです。

脱線こそ真骨頂——知って得する「純正流用」の裏技

このチャンネルの面白さは、レビューの合間に飛び出す豆知識にあります。今回のテーマは「純正流用」。たとえば20系アルファード/ベルファイヤなら、クルーズコントロール非装着車でも、スイッチだけ付ければクルコンが使えることがあるのだそう。カプラーがすでに来ているからです。

しかもその純正スイッチ、部品代はおよそ15,000円。専用キットを買うより、ぐっと安上がりです。ドアミラー自動格納のスイッチを移植する、といった小ワザもあり、「いかにお金をかけずに満足を得るか」を考えるのが中古車屋の腕の見せどころだと社長は言います。

さらに話は、ヘッドレストと車検のルールにも及びます。真ん中のヘッドレストを外したままでも、陸運局に持ち込めば車検は通るのが本来のルール。ところが量販店や民間工場では、自社ルールで「全席そろっていないとダメ」とされることも。現場のルールと本来の基準は必ずしも一致しない——だからこそ、自分で調べる姿勢が大切だという学びのある話でした。

こんな方におすすめ——まとめ

この80系ヴォクシーZSは、広さと使いやすさ、そして維持のしやすさをバランスよく求める方にぴったりの一台です。8人乗りのゆとり、去年替えたばかりのタイヤ、社長施工のLEDやフリップダウン、そして3年保証。これだけそろって総額135万円なら、家族の日常にちょうどいい選択だと思います。

「10年10万km」を古いと切り捨てるのではなく、素性と手入れで見極める。今の中古車市場では、それが賢い買い方になってきました。年式や走行距離という数字だけでなく、どんな整備をされ、どんな保証が付くのか。そこまで見て選べば、10年ものでも安心して長く付き合える一台になります。

愛’s Countryでは、こうした一台一台の素性や手の入れ方を、包み隠さずお伝えしています。気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。ご予算とご家族の使い方に合わせて、ちょうどいい一台を一緒に探します。

気になる車のこと、まずはお気軽にご相談ください。

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