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初めて仕入れた一台。ステップワゴン スパーダ RP3を、プロが忖度なしレビュー
「100万円でも我慢じゃない」——そんなコスパ重視の車選びを発信するくに社長が、今回はちょっと毛色の違う一台を仕入れました。ホンダ・ステップワゴン スパーダ(RP3)です。しかも社長自身「初めて仕入れて、まだ一度も運転していない」という状態。つまり、忖度なしの素直なレビューがそのまま見られる回です。知り合いの紹介で、ご要望は「ワクワクゲート付き・黒・低走行・7人乗り」。その条件をぴたりと満たした一台を、外装から室内、そして走りまで一気に見ていきます。廃盤になってから逆に人気が高まっているという、ちょっと不思議なこの一台。中古で狙う価値があるのか、社長の目線でじっくり掘り下げます。
初めて仕入れた一台、ステップワゴン スパーダ RP3

今回の主役は2016年式のステップワゴン スパーダ。走行距離はわずか9,260kmという、ほぼ新車同然の低走行車です。車検を2年付けて、販売予定価格はおよそ270万円。ボディカラーは精悍なスパーダの黒で、傷が目立ちにくく、それでいて存在感のある佇まいに仕上がっています。
社長いわく「これは知り合いの紹介で、どうしてもワクワクゲートのやつが欲しい、というご要望で仕入れた」とのこと。普段は100万円台の車が中心の愛's Countryですが、条件がはっきりしているお客様には、こうしてピンポイントで一台を探してくることもあるそうです。ちなみに社長は「この1.5ターボはまだ運転したことがない」とのことで、密かに試乗を楽しみにしている様子でした。
意外と知らない、スパーダが「3ナンバー」な理由
ここでひとつ、プチ話題になる豆知識です。実はこのスパーダ、3ナンバー登録なんです。ノーマルのステップワゴンは5ナンバーですが、スパーダはフロントのメッキパーツとリアスポイラーの分だけ全長が伸び、4メートル70を超えるため3ナンバー枠に入ってしまう、というわけです。
ポイントは、車幅ではなく全長で3ナンバーになっているという点。つまり幅はノーマルと変わらないので、取り回しの感覚はそのままです。「3ナンバーだから大きくて運転しにくいのでは」と身構える必要はありません。新車営業の経験がある社長ならではの、地味に効いてくる視点です。
見た目についても、社長は「先代のRKより、この辺がちょっとセレナっぽくなった」という印象を口にしていました。フロントまわりの三角窓あたりの造形など、世代が進んで質感が上がっているのが分かります。Mサイズミニバンとしてのバランスは、なかなか良さそうだ、という第一印象でした。
話題の「ワクワクゲート」、中から開く便利さ

このRP3ステップワゴン最大の個性が、なんといってもワクワクゲートです。リアゲートに縦の線が入った独特のデザインで、正直、好き嫌いはハッキリ分かれます。ところが廃盤になってから、その使い勝手の良さが見直されて再び人気が出ているというから面白いものです。
最大の魅力は、狭い駐車場でも横に少しだけ開いて荷物を出し入れできること。そして何より、中から開けられるのが効いています。「ミニバンって普通は中から開かないんですよ。だからワクワクゲート使いの人は、もう乗り換えたくないって言うんです」と社長。狭い場所ではちょっと開けて荷物をポイ、広い場所では上まで全開、と使い分けられます。
一方で、上に開けるときはかなりガバッと大きく開くので、そこは気を付けたいところ。「ダンパーがちょっと重いから、そこは早めにヘタるかもね」という正直な指摘もありました。クセはありますが、ハマる人にはとことんハマる装備です。
使い勝手で選ぶ、室内と装備

室内はMサイズミニバンらしく、見切りが良くて運転しやすいのが好印象。ナビは7インチのギャザーズ(ホンダ純正オプション)が付いており、こうした純正装備は保証の対象になるのも安心材料です。
社長が思わず評価していたのが、エアコンのスイッチです。RCオデッセイではタッチパネルでしたが、このステップワゴンでは物理スイッチに戻っています。「運転しながら触るものだから、押した感触があるほうがいい」——高級感よりも実用性を取った設計に、社長も納得の様子でした。左右の温度を連動させる「シンクロ」ボタンなど、細かな操作系も一通りそろっています。
後席にはロールアップ式のシェードや、26セレナを思わせるテーブルまで完備。リアモニターはそれほど大きくないものの、ファミリーユースには嬉しい配慮がしっかり効いています。リアの空調は簡易的なクーラー(ヒーターなし)ですが、シガーソケットやドリンクホルダーが各所に多めに用意されているなど、日常で「あってよかった」と思える細かな気配りが随所に光ります。
3列目とシートアレンジの実力

今回のご要望のひとつが7人乗りでした。3列目は床下に収納できるタイプで、シートそのものは少しコンパクト。オットマンは付かず、豪華さより実用性に振った印象です。とはいえ足元は広く、ワンタッチで跳ね上げ・収納できる操作は、当時かなり喜ばれたポイントでした。
シガーソケットやドリンクホルダーも各所に多めに配置され、こまごました使い勝手はさすがです。さらに、ワクワクゲート側だけシートを倒して、そこから乗り込むといった変則的なアレンジも可能。「いつ使うんだ、という話ではありますが(笑)」と言いつつも、後ろがベンチシートの車では地味に便利、と社長。子育て世代には刺さる自由度の高さです。
走りは「意外と速い」。1.5ターボの実力

そしていよいよ試乗。走り出した社長の第一声は「なんかいいね、エンジン軽くていい。速いかもしれない、これ」。この1.5リッターのダウンサイジングターボは、シビックなどにも使われた実力派エンジンです。街中でも軽やかで、それでいて驚くほど静か。
試乗時のトリップ燃費はリッター9.6kmと、ミニバンとしては正直で悪くない数字でした。運転支援はレーダークルーズ(追従型)付き。ただし渋滞追従までは非対応で、40km/h以上での作動という割り切りです。パーキングブレーキは電子式ではなく足踏み式で、ここは好みが分かれるところ。
細かいところでは、エンジンの停止スイッチが「長押ししないと切れない」仕様。これは間違って押してしまった時のための安全設計で、社長も最初は「スイッチが壊れているのかと思った」と苦笑いでした。足踏み式パーキングについても、「電子式だとバックのときに勝手にサイドがかかってしまう。ドアを開けて後ろを見ながら攻めたい昭和世代にはこっちがいい」と、好みの分かれる部分を正直に語ってくれました。
それでも走行1万km未満だけあって、「足もシャッキリしていて、まだ新車みたいだね」とコンディションは社長のお墨付き。「ダウンサイジングターボは意外と壊れないし、ミッションも良い。結構仕上がっている」と、初めて乗ったとは思えないほどの好感触でした。
気になる価格と、こんな人におすすめ
新車時はガソリン車で約350万円、ハイブリッドだと400万円を超えていたこのクラス。それを思えば、低走行・車検2年付き・保証も付けられて約270万円という今回の一台は、なかなか魅力的な選択です。ダウンサイジングターボは意外と壊れにくく、保証を付けておけばトラブルの心配もぐっと減らせます。
実はこのステップワゴン、社長が新車営業をしていた時代に「一番売っていた」という思い入れのある一台でもあります。当時「ステップワゴンで350万かよ」と言われたそうですが、9年経った今の中古相場で見ると、その価値がよく分かる、というわけです。ワクワクゲートというクセは強いものの、それも含めて「ハマる人にはたまらない」一台。ミニバンを探していて、人とは少し違う個性がほしい方には、ぜひ候補に入れてほしいクルマです。社長も「これはちょっとオススメ車両かもしれない」と太鼓判を押していました。
愛's Countryでは、表向きは100万円台の車が中心ですが、こうしたバックオーダー(お探し)で数百万円クラスの車をお探しすることも可能です。「田舎だと車の選択肢が少なくて…」という遠方の方も、東京だからこそ集まる豊富な情報の中から、あなたにぴったりの一台を一緒に探します。気になった方は、ぜひお気軽にLINEやお問い合わせからご相談ください。