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こういう会社は絶対に選ぶな|中古車で騙されないための店選び3箇条
お金を払ったのに、車がいつまでも届かない——。じつはいま、そんなトラブルが中古車の世界で相次いでいます。今回のくに社長は、いつもの店頭ではなく新しいスタジオでホワイトボードを前にした「座学」スタイル。テーマはずばり「こういう会社は絶対に選ぶな」です。ニュースになった倒産・持ち逃げの実例から、社長自身が約300万円をやられた生々しい体験、そして失敗しない店選びの3箇条まで、包み隠さず語ってくれました。これから中古車を探す方に、ぜひ読んでほしい内容です。
なぜいま「会社選び」の話をするのか

きっかけは、昨今ニュースをにぎわせている中古車販売のトラブルです。車を買う契約をしてお金を振り込んだのに、車が納車されない。気づいたらお店が倒産していた——そんな話が業界で相次いでいます。当然、返金もされません。
思い返せば、似たような話はこれまでにもありました。キャンピングカーのカスタムで納車されなかった件、愛知のカスタムショップが突然連絡が取れなくなった件、買取業者を経由したのにお金が振り込まれなかった件。自動車業界には、まだまだ不安なことがたくさん転がっているのが実情です。
車を買うときは、どうしてもテンションが上がってしまい、冷静な判断ができなくなりがちです。だからこそ「自分は騙されないぞ」という当たり前の視点を、あらためてボードにまとめておこう——というのが今回の趣旨です。
「詐欺」と立証しにくい、中古車トラブルの現実
やっかいなのは、この手のトラブルが「詐欺」として立証しにくいという点です。契約してお金を払い、車が来ないまま会社が倒産した。感覚としては騙されたのと同じですが、事件性を証明するのはなかなか難しいのだそうです。
仮に裁判を起こしても、1年や2年といった莫大な時間がかかってしまう。多くの人は途中で力尽き、結局は泣き寝入りするしかない——それが現実として横たわっています。だからこそ、被害に遭う前の「入口」でしっかり見極めることが何より大事なのです。
実際にあった、お客様の被害

これは、社長が実際に車を販売したお客様に起きた出来事です。そのお客様は数年前、ある1台を買おうとしました。ヤフオクに写真がいろいろ出ていて、お店の人とも電話でやり取り。最終的に「この物件はいいだろう」と判断し、お金を振り込んでしまったそうです。
ところが、納車まで「3週間かかります」と言われ、その3週間後には「ちょっとトラブルが起きて、また連絡します」。もっともらしい理由をつけて、ずるずると先延ばしにされていったといいます。最初は電話をかければ出ていたのに、だんだん出なくなり、折り返しもなくなり、やがて携帯そのものが繋がらなくなってしまいました。
あとから調べてみると、同じお店で買った人の中にも何人か被害者がいたとのこと。いわゆる計画的な詐欺だったのではないか、というのが社長の見立てです。だからこそ、そのお客様が数年ぶりにうちで車を買ったときも、心のどこかに不安が残っていたのだと思います。
社長自身も、約300万円をやられた

じつは社長自身にも、苦い経験があります。相手は、昔からある老舗の整備工場。ちょっとした縁で知り合いになり、「この車を買い取ってほしい」とLINEで車検証と車の画像が送られてくる。金額を決め、お客さんへの支払いがあるからと、まず半分だけ先に振り込む。そんなやり取りが始まりました。
その車が届く前に「もう1台追加で」と話が来る。何台かは実際に届いたので、社長も振り込みを続けました。ところが、だんだん車が来なくなる。しかもトータルの金額はどんどんふくらんでいきました。さすがにおかしいと感じ、連絡せずに直接お店へ足を運んだそうです。工場もあり、預かりの車もレストア中の車もあって、そのときは「まあ大丈夫だろう」と思ったといいます。
それでも車は来ない。問い詰めてみると、会社の中で経理を担当していたご親族がお金を使い込んでいたことが判明。支払ったお金は、別の返済に消えていたのです。「お客さんから買い取りできず、すみませんでした」という話で、いまは毎月5万円ずつの返済が続いています。被害はトータルで約300万円。撮影に立ち会うディレクターも一度その相手と話したことがあるそうですが、「見抜くのは正直、難しかった」とのこと。プロでも見抜けないことがある、という重い実例です。
最近でいえば、「100万円預ければ毎月10%配当」といった投資話も同じ構図。10万、10万と配当が渡され、信用させてから、ある日ぱたりと連絡が途絶える。お金を先に渡す取引には、常に飛ばれるリスクがある——社長が経験から得た知恵です。
それでも中古車が「前払い」である理由

ここで素朴な疑問。「だったら、車屋さんも前払いをやめればいいのでは?」。ところが社長は、はっきりと「前払いをしてもらわないと商売が成立しない」と言います。理由は名義変更の仕組みにあります。
納車のときに現金と車を引き換える——これは昔の新車の話。当時は手付金も要らず、納車までにお金を払えばよかった。しかし今は、納車の前にお客様の名義へ変更するのが基本です。つまり、車はもう「お客様のもの」になっている。
もしここでお客様の気が変わり「やっぱり買いません」となると、目の前にあるのはお客様名義の、ただの鉄の塊。名義を戻そうにもお客様の印鑑証明が必要で、「もう要らないから」と協力してもらえないことも。仮に200万円の車なら、そのまま200万円の損害になりかねません。登録名義でやっている以上、名義変更の前に全額をいただく——これが商売として必要な理由なのです。
キャンセルとクーリングオフ、双方の信頼
ちなみに中古車は、クーリングオフの制度は対象外です。もしキャンセルとなれば、それまでにかけた点検整備の費用などは、お客様にご負担いただく形になります。オートローンの場合も、申し込み・名義変更・車検証のローン会社への送付でいったん締結。そこから支払いが始まるため、簡単には後戻りできません。
だからこそ、販売店とお客様の双方の信頼関係が欠かせません。お客様がお店を選ぶのと同じように、じつはお店側もお客様を選んでいます。「この人はちょっと危ないな」と感じれば、販売をお断りすることもある。信頼は一方通行では成り立たない、というわけです。
店選びの3箇条(1) 口コミは「悪い評価」こそ読む
ここからが本題、失敗しない店選びの3箇条です。まず1つ目は口コミのチェック。カーセンサーやグーネットには、いい口コミがたくさん並んでいます。でも社長がすすめるのは、あえて悪い口コミに目を通すことです。
中古車である以上、初期不良のような「物的なトラブル」は必ず起きます。そうした車そのものへの悪い口コミは、正直、無視してもいい。逆にお店の対応やアフターサービスといった「人間的な部分」の口コミは、しっかりチェックすべきだといいます。飲食店でたとえるなら、味の評価は気にするけれど、店員さんの愛想は多少悪くても気にしない——社長はそういうタイプ。車選びでは、その逆の見方が効いてきます。
ただし注意点もあります。悪い口コミを書いている人の中には、逆にお客側が「カスハラ」的で危ういケースも。とはいえ、文章を読めばだいたい分かるもの。そこは自分の価値観と照らし合わせて判断すれば大丈夫です。
店選びの3箇条(2) 安すぎる車には裏がある

2つ目は、安すぎる車を疑うこと。ものには相場があります。カーセンサーを上から下までざっと見て、平均がだいたい130万円なのに、1台だけポツンと100万円——これは怪しいと思ったほうがいい。本当に良質な車なら、社長の経験上、出品して1日もしないうちに売れてしまうからです。安すぎる車がずっとネットに残っているのは、何かあると考えて間違いありません。
写真は載っているのに、なぜ売れないのか。パターンは2つあります。1つは、実際にはその値段で買えない車。誰もが知る大手の販売店で相談したお客様が、「この価格は原価なので、これでは売れません。25万円のコーティングを付けてくれないと」とさらっと言われた——そんな話を社長は何度も聞いているそうです。総額表示が当たり前の時代でも、フランチャイズですら平気で起きる。いわゆる客寄せパンダ的な安値表示です。
もう1つは、車そのものに問題があるパターン。写真はきれいでも、実物は傷だらけ、臭いがきつい、あるいはボディがベコベコ。最近では雹害(ひょうがい)でボンネットが凹んだ車を、保険で直さずそのまま安く売りに出すケースもあります。もちろん、そうと理解したうえで割り切って買うなら、それはそれで賢い選択です。
店選びの3箇条(3) 最後は「人」で選ぶ

そして3つ目、いちばん大事なのが「人で選ぶ」ことです。何を買うかも大切ですが、社長いわく、最終的には「誰から買うか」がもっと大事。たとえば連絡のやり取りで、返信の頻度が遅い。電話をかけても、すぐに折り返してこない。「営業を名乗るなら、せめて1時間以内に折り返せ」と社長は手厳しい。
相性も見逃せません。自分の質問に的確な答えが返ってこない。はぐらかされる。話していて「あれ、おかしいな」と感じる。その違和感は、たいてい正解です。人で選んで、後悔しない買い物をしたいところです。
とはいえ中古車は一期一会。「車はすごく欲しいけれど、人がちょっと不安」というときは、最終的にはご本人の判断になります。線引きの目安はこうです。「この人に100万円を預けて大丈夫か」と思うような致命的な不安なら、やめたほうがいい。でも「ちょっと気になるな」程度で、車がすごく良ければアリ。「こいつムカつくな」くらいなら、全然いい——そんな塩梅です。
当たり前を、当たり前にやってくれる店を
本来、お金を払えば当たり前に車が来る——これは中古車屋として当然のことです。名義変更をして車をお渡しする以上、飛ばれるようなトラブルは、基本的には起きないもの。だからこそ、そこが揺らぐようなお店は避けたほうがいい。
いろんなお店を見て、口コミやレビューに目を通し、相場から外れた安さや担当者の対応をよく確かめる。この3箇条を押さえれば、騙されない車購入にぐっと近づけます。「昨今のニュースのような目に遭わないために」——今日の座学が、その道しるべになればうれしいです。
愛's Country(アイズカントリー)では、こうした車選びのご相談も歓迎しています。「この車、大丈夫かな」「この価格って適正?」——そんな素朴な疑問でも大丈夫。あなたが安心して1台を選べるよう、くに社長が本音でお手伝いします。気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。