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【極上の希少車】ホンダ・ビート バージョンZ|31年越しに憧れの一台を試乗レビュー
「軽自動車のスポーツカー」——その一言に胸が高鳴る方は、きっと少なくないはずです。今回くに社長がご紹介するのは、ホンダ・ビートの特別仕様「バージョンZ」。平成6年(1994年)式、人でいえば31歳という、いい具合に大人になった一台です。いつもの掛け合いはお休みで、今日は社長のピンでお届け。それでも語りたいことがあふれてしまう——そんな希少なビートの魅力を、やってきた経緯からコンディションまで、包み隠さずご紹介します。
板金屋さんから急遽やってきた、程度極上の一台

この個体、実は社長が長年お世話になっている板金屋さんの社長さんの弟さんが、大切に乗っていたマイカーです。急遽、愛's Countryで買い取りをさせていただいた、縁の深い一台。オークションで探しても、ビートはボロボロの個体ばかりというのが正直なところで、社長いわく「程度の良いビートはなかなか無い」。だからこそ、素性のはっきりした車がご縁でやってきたのは「結構恵まれている」と言います。しかもこのビート、板金屋さんにメンテナンスで何度も入っていたのを社長自身が過去に何度も見てきた車。履歴が丸わかりというのは、旧車選びで何よりの安心材料です。社長自身、このビートを運転するのは今回が初めて。「売れてしまう前に、どうしてもレビューを撮りたかった」という、思い入れのある一台でもあります。
バージョンZ専用「モスグリーン」をまとう外装

まずは外装から。バージョンZは、この落ち着いた専用色「モスグリーン」が最大の目印です。深みのあるグリーンは派手すぎず、大人がさりげなく乗れる上品な色合いです。見たところ大きな傷やへこみもなく、状態は非常に良好。足元には純正のアルミホイールがきちんと残っています。そして中古の軽オープンで多くの方が気にされるのが、やはりサビ。とくにリアフェンダーの内側は、軽自動車でサビが顔を出しやすい泣きどころです。ところがこの個体は、その弱点までしっかり綺麗。31年落ちとは思えないコンディションでした。素性の良い車が丁寧に乗られてきたことが、こういう細部に表れます。
ミッドシップ+幌交換済み。走行は9万5千km台

ビート最大の個性は、シート後方にエンジンを積むミッドシップレイアウトです。前後のフタを開けると、フロントは荷室、リアからはエンジンが顔を出します。「決して整備性は良くない」と社長も苦笑いしますが、それも含めて、このパッケージこそがビートの醍醐味。幌(ホロ)は一度交換済みで、パリッと綺麗な状態を保っています。走行距離は9万5千240kmで、まだ10万kmには届いていません。しかも4万km時点でタイミングベルトを交換済み。旧車で気がかりな消耗品にきちんと手が入っているのは、長く付き合ううえで大きな安心につながります。
内装に宿る「愛」。極上コンディションの理由

運転席に座ると、小さなボディからは想像できないほど包まれ感があって、意外なほど広い。ステアリングは社長いわく「NSXタイプRの純正を思わせる」MOMOタイプで、握った瞬間に気分が上がります。オーディオも純正のまま残り、エアコンは「寒いぐらい効く」絶好調ぶり。ダッシュボードもハンドルもシフトノブもシートも、どこを見ても綺麗な状態です。そして社長が思わず唸ったのが、車内に取扱説明書がきちんと残っていたこと。「こういうのを大事にする人は、絶対に車に愛がある」。前オーナーの丁寧な扱いが、そのまま状態の良さに表れています。
いざ試乗。31年越しの「答え合わせ」

いよいよ試乗です。走り出した瞬間、社長の口をついて出たのは「自然に笑ってしまう」の一言でした。パワーは正直、控えめ。それでも、地面から伝わる振動、オープンエアの心地よさ、そして車体の軽さが生む小気味よさは、数字では測れない楽しさがあります。「なんかバイクみたい」——思わずそんな言葉が出るほど、体全体で走りを感じられる一台です。4速で30km/hほどをタラタラ流しても、5速に上げても、軽いからこそ意外なほどパワー感がある。「コペンにはこの感じはない」と社長。レッドゾーンはなんと8500rpmからで、今どきここまで回る軽自動車はそうそうありません。実は社長、幼稚園の頃にホンダのお店でオープンカーに試乗し、大興奮した思い出があるのだそう。あの頃に憧れた車を、31年越しでハンドルを握れた——言葉のはしばしから、そんな感慨がにじんでいました。
「軽オープン黄金時代」の生き残り

ビートが生まれた1990年代前半は、マニュアルの楽しい車があふれていた時代でした。ビート・カプチーノ・AZ-1、いわゆる「ABC」トリオがそろい踏みした、軽オープンの黄金期です。免許を取りたての頃、社長も一度はビートを買おうか迷ったのだとか。今となっては、これほど綺麗なビートはほとんど残っていません。探しても、なかなか出会えない一台。だからこそ、希少性という面でも見逃せない存在なのです。時代の空気ごと味わえる一台と言ってもいいでしょう。
こんな方にこそ、乗ってほしい
一台で二台ぶんの満足——通勤も、週末のドライブも、これ一台で心が躍る。そんな相棒を探している方に、このビートはぴったりの答えです。実際、この個体はすでに多くのお問い合わせをいただいています。程度の良いビートは、待っていても現れてはくれません。気になった方は、ぜひお早めにご相談ください。少年時代に憧れたあの一台を、もう一度あなたのハンドルに——愛's Countryが、そのお手伝いをします。