MEDIA / くに社長のYouTube
中古車店がYouTubeを1年やって分かった「本当の収益」と反響のリアル
「YouTubeって、実際どれくらい儲かるんですか?」——中古車店を営みながら動画発信を1年続けてきた愛's Countryのくに社長のもとには、そんな質問がしょっちゅう届くそうです。今回は、ふだんは表に出さない「YouTubeのリアルな裏側」を、収益から集客効果まで包み隠さず語っていただきました。これから発信を始めようか迷っている個人事業主の方にも、きっと参考になるはずです。数字も反響も、想像とはずいぶん違った——その中身をのぞいてみましょう。
3ヶ月で収益化、1年で100万回再生

チャンネルを立ち上げてから、収益化の条件(チャンネル登録者1000人など)をクリアするまでにかかったのは、およそ3ヶ月。立ち上がりは、決して遅くありませんでした。
そして開設から1年——まだ丸1年も経たないうちに、総再生数は100万回を突破しました。個人でやっている街の中古車屋としては、これはかなりの数字です。「1年前に想像していたものとは、全く違った」。それが社長の、いつわらざる感想でした。
正直に言うと、広告収益だけなら「赤字」です

ここからが本音の話です。いわゆるYouTubeの広告収益そのものは、「都内のマンションが、ちょこっと借りられるかな」くらい。決して莫大な金額ではなく、それだけで食べていけるものではありません。
しかも、動画の編集にはしっかりお金をかけています。つまりYouTube単体で切り取ると、収支は完全にマイナス。これはおそらく、企業として取り組んでいるところの多くが同じでしょう。「広告収益で儲ける」という発想だけだと、続けるのはかなり難しい。ここは、始める前に知っておきたい現実です。
本当のリターンは「会社の広告」になったこと

では、なぜ赤字でも続けるのか。答えは、YouTubeが「会社そのものの広告」として効いているからです。
ふだん折込チラシを入れたり、広告を出したりすれば、当然お金がかかります。その予算をYouTubeの編集費に振り向けている、というイメージだそうです。単なる出費ではなく、広告費の置きかえと考えると、見え方が変わってきます。
とくに反響が伸びたのは、2025年に入ってから。1月、2月と「YouTubeを見て」という動きが一気に増えました。再生数という数字だけでなく、会社の認知そのものが底上げされた——これこそが、いちばん大きなリターンだと言えそうです。
「初めまして」なのに、話が早い

中古車のように高額な商品を扱うと、お客様は購入前にしっかり調べます。個人でやっているお店ほど、信用の壁は正直、高い。ここは多くの小さなお店に共通する悩みでしょう。
ところがYouTubeをやっていると、お客様は来店前から社長の人となりを知ってくれています。だから商談は「初めまして」なのに、とにかく話が早い。流入は大きく2パターン。ひとつはカーセンサーやグーネットで在庫を見て、口コミを調べる中でYouTubeを見つけるパターン。もうひとつは、YouTubeで社長を知り、そのままお店と在庫にたどり着くパターンです。
最近は後者が増えているとのこと。関東圏なら「会いに行きたい」と足を運ぶ方も多く、握手を求められることもあるそうです。数日前にも、「車の買い方」で検索してチャンネルにたどり着き、そのまま来店・商談に至ったお客様がいたばかりだといいます。
遠方のお客様が増えたのも、うれしい変化です。動画を通じてお店の様子や社長の顔が「形として見える」ことが、遠くから足を運ぶ人にとっては大きな安心感につながる。ネットの情報だけでは埋まらない距離を、YouTubeがすっと縮めてくれるわけです。
ネタは尽きない。続けた人だけが勝つ
「始める前は、ネタなんてないだろうと思っていた」。ところが、いざやってみるとネタはポンポン出てくる。常に「これYouTubeにできるかな」と考える、立派なYouTuberのマインドが身についた、と社長は笑います。
ただし、効果を実感するには時間がかかります。何事も継続。撮影は手間がかかり、多くのお店は芽が出る前にやめてしまう——不定期更新になったり、月に2回になったり。だからこそ、週2回投稿を淡々と続けることに価値があります。あるマーケティングの専門家が「最近伸びている動画」としてこのチャンネルを取り上げてくれたこともあり、コンセプトが第三者に評価されたのは大きな自信になったそうです。
じつは同業他社も、こうしたチャンネルをしっかり見ています。カーセンサーやグーネットの営業さんからも、「他社さんが見ていますよ」という話がちらほら。尖ったコンセプトを持つ個人店ほど、今のうちに種をまいておく——それが、数年後の差になっていくのかもしれません。
車屋の枠を超える「国社長チーム」

1年の発信を経て、社内には編集者やプロデューサーを含む数人の制作チームができました。名づけて「国社長チーム」。オデッセイの紹介動画には150件ほどのコメントが寄せられるなど、手応えは着実に育っています。
今では車業界だけでなく、プロボクサーなど別業種の発信サポートにも広がりつつあります。2年目はLINEもリニューアルし、問い合わせ対応の自動化も進行中です。「会社の力の底が、すごく上がった気がする」と社長。発信の積み重ねは、目に見える売上だけでなく、会社そのものの体力を静かに押し上げていました。ちなみに業界的に売上が伸び悩むという2月も、同店は「おかげさまで、今のところ順調」だそうです。
「同業の方でYouTubeをやってみたい人がいれば、力になりたい」と社長。1年かけて培ったノウハウを、これから発信に挑む方へ惜しみなく手渡そうとしています。車のこと、発信のこと、気になった方はぜひ一度ご相談ください。あなたの一歩を、一緒に前へ進めます。