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なぜ中古車販売で横領事件は起きるのか?現場を知る社長がリアルに語ります
中古車業界で、また横領事件が起きてしまいました。ニュースを目にしたくに社長が「とても他人事とは思えない」と、公開の1時間ほど前に急きょカメラを回した一本です。編集なしの生収録。だからこそ、普段はなかなか語られない業界の内側が、そのまま出ています。なぜ中古車販売という仕事で横領が起きやすいのか。お金の流れ、現場のリアルな手口、そして「それでもお客様に迷惑はかからない」と言い切れる理由まで、社長の経験をもとにお話しします。これから中古車を選ぶ方にも、業界を志す若い方にも、きっと役に立つ内容です。
「他人事とは思えない」——緊急収録に至った理由

この日の収録は、いつもと少し様子が違いました。「速攻性が大事だと思うので、脳編集で今日そのまま行けます」——つまり無編集で、思ったことをそのまま話す、という緊急モードです。きっかけは、業界で報じられた横領のニュース。長く中古車の世界に身を置いてきた社長にとって、これは「よそのお店の話」では済まされない出来事でした。事件そのものの詳細はまだ出そろっていません。ですからここでお話しするのは、あくまで社長自身の経験にもとづく話です。特定のお店や人を責めるためではなく、「なぜこういうことが起きるのか」を、業界の中にいる人間の目線でお伝えします。
なぜ中古車業界で横領は起きやすいのか

理由はシンプルです。車は一台で、何十万円、何百万円というお金が動きます。それだけ大きなお金が日々やり取りされる業界だと、その流れのなかで「ちょこっと」つまむ余地が、どうしても生まれてしまうのだそうです。金額が大きいぶん、少し抜いても目立ちにくい。ここが、他の業種とは少し違うところかもしれません。もちろん、まじめに働く人が大多数です。ただ、仕組みとして「できてしまう」すき間がある。社長は今回の件も、そうした業界の構造のなかで起きてしまったのではないか、と推測します。犯人探しをしたいのではありません。同じ土俵にいる人間として、決して他人事にはできない——その思いが、この収録の出発点でした。
「パーツのくすね」は横領なのか——グレーゾーンの正体
わかりやすい例が、パーツの話です。買い取った車に、自分の欲しい部品が付いている。それをちょっともらってしまう——車屋あるあるとして、昔からよく聞く話です。ただ社長いわく、これは横領とはまた少し違うのだそうです。ある意味、車業界の「特権」のような部分でもあり、会社として常識の範囲であればいいよ、とされているお店も少なくない。たとえば余ったスタッドレスタイヤを自分の車に回す、といった程度の話です。もちろん昨今は、どの業界でもこうしたことは厳しくなってきています。ここで大事なのは線引きです。問題になるのは「目に余る行為」と「常習性」。常識の範囲を超えて、繰り返し、金額が大きくなっていく。そうなって初めて「横領」という言葉が現実味を帯びてくる、というわけです。
社長が実際に見た現場——十数年で数千万円という話

じつはこれ、社長のごく身近でも起きた話です。ある老舗の整備工場さん。親子で営む、昔ながらの親族経営で、経理はご親族のお姉さんが担っていました。現場に立つ男性陣は、日々の仕事に奮闘するあまり、数字のことは正直よく分かっていなかったといいます。そこで何が起きたか。十数年にわたって、会社のクレジットカードなどで総額数千万円が使い込まれていた——それが年明けになって、ようやく発覚したのだそうです。海外旅行に行っていた、なんて話も出てきたといいます。「現場は現場、経理はこの人に任せきり」。この昔ながらの体制こそが、落とし穴でした。しかも身内が相手だと、なかなか刑事告訴に踏み切れない。税金の滞納など、後始末の問題も次々に出てくる。数字を誰も見ていなかった、という一点が、これだけ大きな傷につながってしまうのです。その方も、社長とはいろいろなお付き合いがあったなかで、最終的にすべてを打ち明けてくれたそうです。本人も相当に反省していたとのことで、いまもお付き合いは続いている。だからこそ社長は「特定だけは、皆さん避けてあげてほしい」と、繰り返し念を押していました。責めることが目的ではないのです。
ナビ一台からでも——「くすね」が生まれるからくり

もっと日常的な手口も、社長は聞いたことがあるといいます。たとえば、あるお客様がベンツを買って「ナビを付けて」となったとします。いまはナビもネットで買ったほうが安いので、担当がネットで一台仕入れる。そして経理には「これは山田さんの分のナビです」と伝える。ここまでは、ごく普通の流れです。ところが——その山田さんの車に、そのナビが本当に取り付いたかどうかまでは、手元で細かく管理していない。だから「山田さんの分」と言って仕入れたナビを、こっそり自分のものにしてしまう。仕組みのうえで、できてしまうのです。最終的に取り付いた状態まで確認して、ナビの品番までしっかり突き合わせる——そこまで手が回っているお店は、じつはそう多くありません。経営者も経理も、まさか仲間がそんなことを、とは思いたくない。仲間を一人ひとり疑うようなことは、誰だってしたくないものです。だからこそ、チェックが甘くなる。ホームセンターで会社の部品を買うついでに、自分のものを一緒に買って領収書を切る、というのも同じ構図です。備品のボールペンを10本買って2本を家に持ち帰る——言ってしまえば、これも立派な横領。どこからが「アウト」なのか、線引きは本当に難しいのです。
それでもお客様に影響はない——安心していい理由

ここまで聞くと不安になるかもしれませんが、社長ははっきりこう言います。「こうしたトラブルで、お客様に直接ご迷惑がかかることは、まずありません」。会社の中の話であって、お客様の車や取引に累が及ぶものではない。だから消費者の立場としては、過度に心配しなくて大丈夫だ、というわけです。むしろ社長が評価していたのは、事件を起こしてしまった側のお店の初動の速さでした。情報がまだ揃わないなかでも、いち早く「ご迷惑をおかけしました」と発信していた。危機管理能力が、しっかりしている。従業員に裏切られた、いわば被害者の側でもあるのに、経営者として自ら頭を下げる。その姿勢に、会社としての誠実さと風土がにじんでいる、と社長は見ています。中古車業界を志す若い方が増え、せっかく盛り上がってきたところでの事件でした。だからこそ、ピンチをチャンスに変えて前を向いてほしい——同じ業界の先輩としての、正直なエールです。
信頼できるお店の見分け方と、これからの中古車選び
最後に、社長が自戒を込めて口にした本音があります。車業界は車検や税金の支払いなど、どうしても現金を扱う場面が出てくる。すべてを請求書で、というわけにいかない仕事です。単価が高く、中古車はとくにインセンティブが付きやすい。だからこそハングリーな人が集まりやすく、良くも悪くも人間味が出やすい業界でもある、と。裏を返せば、お客様が安心して任せられるお店を選ぶことが、それだけ大切だということです。では、その一台の主役である愛’s Countryはどうか。代表である社長自身が現場をメインで見てきて、スタッフも目の届く限られた人数。お金の流れがすべて把握できる規模だからこそ、こうしたリスクとは無縁でやってこられました。もっとも社長は、ここでも正直です。「今後お店が増えたり、私が現場を離れたりすれば、そのときは分からない」と。だからこそ、規模が大きくなっても目の届く仕組みを保つことが、経営者としての宿題なのだと語ります。中古車選びで大切なのは、車そのものだけでなく、その裏側まで正直に話してくれるお店かどうかです。少しでも不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。包み隠さずお答えします。それが、私たちが選ばれ続けたい理由です。