MEDIA / くに社長のYouTube
あの人気SUVが100万円台に。先代ホンダ・ヴェゼル ハイブリッドZを本音レビュー
「あの人気SUVが、実は100万円ちょっとで狙える時代になりました」。中古車マイスターのくに社長が、プロの目線で仕入れる一台を紹介するコーナー。今回の主役は、いま中古で人気の先代ホンダ・ヴェゼル、それも上級のハイブリッドZです。じつはこの車、数年前に社長自身が常連のお客様へ販売し、今回その方から買い取って店頭に戻ってきた、いわば「出戻り」の一台。素性がはっきりしているのは、中古車選びで何より安心できる材料です。デザイン、装備、走り、そして中古で必ず押さえておきたい「保証」の話まで、包み隠さずご紹介します。
なぜ今、先代ヴェゼルが100万円台で狙えるのか

まず気になるお値段から。この車の車両本体価格は98万円、諸費用まで含めた車両総額でも105万円です。コンパクトSUVがこの価格帯というのは、正直かなりお買い得。もともと社長が数年前に販売した車を、今回買い取りで仕入れた一台なので、これまでどう乗られてきたかが分かっているのも大きな強みです。新車で買えば当時でも200万円を軽く超えたクラス。それが年式の経過とともに値落ちし、今や100万円ちょっとで手が届くようになりました。装備も走りも「最近の車らしさ」を備えたSUVが、この予算で狙えるわけです。
平成26年・9万キロ台。「ハイブリッドZ」という上級グレード

年式は平成26年(2014年)、ちょうど11年落ちの一台。走行距離は9万キロ台です。かつては「10年10万キロ」が一つの目安でしたが、社長いわく、今は「15年15万キロ」へと感覚がシフトしてきているのだとか。メーカーのモデルサイクルが長くなり、車自体が長持ちする時代になったのです。グレードはハイブリッドの中でも上級にあたるハイブリッドZ。純正のインターナビ、クルーズコントロール、革巻きステアリング、そして電動パーキングブレーキまで備わります。「最近の車の装備が付き始めた頃」と社長が言うように、今の車に通じる快適装備がひととおりそろっているのが魅力です。ベースはあのフィット3で、中身は共通。コンパクトながら質感の高さが光ります。
黒か紫か。見る角度で表情が変わる濃色ボディ

ボディカラーは、ぱっと見は黒。けれど光が当たると紫がかったグレーにも見える、不思議な濃色(のうしょく)ボディです。「黒じゃないよね、紫みたい」と二人が話すほど、見る角度で表情がガラリと変わります。濃色は磨いたときのツヤの乗りが良く、車体が締まって見えるのが持ち味。足元は17インチのアルミホイールで、センターが黒く引き締まったオシャレなデザインです。フェンダーまわりのプレスラインが上へ向かって入っているため、サイドから見るとクーペのように伸びやか。おもしろいのが、後席のドアノブが窓まわりの黒い部分にさりげなく隠されている点です。おかげでパッと見は2ドアクーペのようにすっきりして見え、「ドアノブがないからクーペっぽくてかっこいい」と二人も感心していました。10年以上前の車とは思えない、今見ても古さを感じさせないスタイリングです。こうしたコンパクトSUVは、いま男女を問わず若い世代からの人気が高く、社長の会社の新入社員も「ヴェゼルが欲しい」と話すのだとか。「これじゃあまだ新しいよね」という社長の言葉に、思わずうなずいてしまいます。
フィット3譲りの広さと、驚きのフルフラット

コンパクトSUVと侮ってはいけません。後席に大人が座ってもゆとりがあり、ファミリーカーとして十分に使える広さです。圧巻はシートアレンジ。後席を倒すと段差のない完全なフルフラットになり、「本当にフラットだ」と思わず声が出るほど。多くの車は畳んでも多少ボコボコと段差が残りますが、この車はきれいに平らになります。ラゲッジはもともと広く、トノカバーを外せばさらに大容量。座面を跳ね上げれば背の高い荷物を縦にも積め、シガーソケットも備わります。ひとつだけ、スライドドアではない点は、小さなお子さんを抱っこして乗せるご家庭は要チェック。とはいえ、人も荷物もしっかり載る実用性は、コンパクトSUVの枠を超えています。
走って実感、スポーツハイブリッドのダイレクトな加速

いざ走り出すと、この車の面白さが分かります。ヴェゼルハイブリッドはモーターとエンジンを組み合わせたスポーツハイブリッドで、変速はキレのあるダイレクト感が持ち味。「下手なマニュアルの人より上手」と社長がうなるほど、変速はスムーズで振動もほとんど感じません。スポーツモードに入れると、わずか3速でも元気なエンジン音を響かせ、キビキビと走ります。パドルシフトも備わり、コンパクトSUVとは思えない走りの楽しさです。この変速機構はいわゆるDCT系で、トラブルの話も聞かれますが、走らせたときのダイレクト感の良さは多くの車が持ち味にしているもの。社長はこの車がモーターショーに登場したときに一目惚れし、「ずっと欲しかった」と振り返るほどのお気に入りです。メーターまわりの見やすさ、きれいに光るLEDヘッドライトなど、この年式から始まった「最近の車らしい上質さ」を随所に感じられます。ちなみにリアのデザインは、切れ長のテールランプが印象的で、「思わずNSXを連想する」という声も。街乗りでも高速でも気持ちよく走ってくれる、見た目も中身も楽しい一台です。
ヴェゼルの弱点。だからこそ「3年保証」が効いてくる

良いことばかりではありません。ヴェゼルハイブリッドはミッションのトラブルが定番とされ、ここは正直にお伝えすべき弱点です。「調子に乗って走るとミッションが熱を持つ」「夏の渋滞は少し苦手」という個体もあり、年数が経つほどリスクは上がっていきます。だからこそ、この車にはエンジン・ミッションの3年保証を付けています。中古車で3年保証は、かなり珍しい部類です。しかもこの保証は、希望すればハイブリッドバッテリーやナビ、電装品まで対象を広げることも可能。プラス6〜7万円ほどで手厚くできるので、長く安心して乗りたい方にはおすすめの内容です。社長には、この保証の大切さを痛感した苦い経験があります。以前、4年半落ち・4万キロのヴェゼルを仕入れた際、点検でミッションから異音が見つかりました。もし実費で直せば50〜70万円はかかる修理です。その時はまだ保証が効いて無償で直りましたが、年数が経った車ほど、保証の有無が安心感を大きく左右するのです。せっかくローンで買った車に大きなトラブルが出たら、目も当てられません。
新車330万円超の時代に。維持費まで含めた「買い時」
新車のヴェゼルは、上級のハイブリッドEグレードで当時でも230〜300万円ほど。現行モデルにいたっては330万円を軽く超えます。それを思えば、程度の良い先代が100万円ちょっと、しかも3年保証付きで手に入るのは、大きな魅力といえます。維持費も優秀で、排気量は1500cc。ハイブリッドなので自動車税も抑えめです。燃費はカタログ値でリッター19km、実燃費でも14〜15kmは狙えるところ。「13年先を見越しても、これだけ維持費が安ければ十分アリ」と社長も太鼓判を押します。じつは社長もスタッフも、デザインは現行モデルよりこの先代のほうが好きだと声をそろえます。現行ヴェゼルはホンダのSUVラインナップの一台で、ほかにも上級のZR-Vや、海外生産で200万円台から狙えるWRVなどがそろいます。新車でそうしたモデルを選ぶのも一つ。けれど、100万円ちょっとで程度の良い先代ヴェゼルに乗るのも、じゅうぶん賢い選択です。デザインは古びず、走りは楽しく、家計にもやさしい。予算を抑えつつ、家族にはちょっといいものを——そんな願いに、この先代ヴェゼルはうまく応えてくれます。ヴェゼルをはじめ、程度と保証にこだわった中古車を取り揃えていますので、気になった方はぜひ一度ご相談ください。