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【微妙?!】250万円超でも社長が「良い車!」と言い切らない一台——マツダCX-30 XD Lパッケージ
「100万円でも我慢じゃない、コスパ最強の車選び」。そんな合言葉でクルマを紹介してきたこのチャンネルですが、今回ばかりは「100万円では、まず買えません」。登場するのは、マツダのCX-30。中古相場は200万円台後半という一台です。それでも、くに社長の口から出たのは手放しの絶賛ではありませんでした。250万円以上を出しても「良い車!」と言い切れない——その理由を、実車を前にじっくり解説します。年式や走行距離、装備の中身、そして走りの体感まで、包み隠さずお伝えします。
「100万円で我慢じゃない」——今回は、その例外です
このチャンネルの主役は、いつもなら手の届く価格のクルマ。ところが今回のCX-30は、狙って探しても100万円ではとても届かない価格帯です。「ゼロが一つ増えたんじゃないですか?」——スタッフの軽口が出るほど、名前の似たCX-3とはクラスが一枚違います。
ちなみに店頭には、一本前の動画で紹介したCX-3も並んでいました。名前はそっくりですが、CX-30はCX-3より全長も全幅も大きく、室内も内装もぐっと上質。似て非なる兄弟分、と考えるのが正解です。
今回の主役は、マツダ CX-30(XD Lパッケージ)

今回の一台は、令和4年(2022年)式のCX-30 XD Lパッケージ。エンジンはディーゼルで、駆動方式は4WD(4駆)です。走行距離は3万km弱(メーター表示で約29,875km)と、年式のわりにたっぷり距離が残っています。
実はこのクルマ、もともとアクセラに乗っていたお客様が新車で購入された一台。きれいなうちに乗り換える、という流れで、めぐりめぐって店頭に戻ってきました。ディーラーのメンテナンスパックも付けられていて、整備の履歴もしっかり。だからこそ、今回は「記念のレビュー動画」という位置づけなのだそうです。
ボディサイズは、いわゆるコンパクトSUV。ヴェゼルやC-HR、日産ジュークあたりと近い取り回しのよさで、初めてのSUVにも選びやすいクラスです。安全装備も年式なりに手厚く、この世代のマツダは運転支援まわりが年々賢くなっている、というのが社長の見立てでした。
気になる中古相場は、社長いわく200万円台後半。新車の値段から考えても、けっして軽い買い物ではありません。だからこそ、値段に見合う中身なのかを厳しめに見ていきます。
「匠塗り」の赤と、線のように光るテールランプ

まず目を引くのが、深く艶やかな赤いボディ。マツダご自慢の「匠塗り(ソウルレッド)」で、しかもこれは塗り分けを進化させた2代目なのだとか。プレスラインに頼らず、光と影で面の表情を見せる——塗り方そのものにこだわっているのがよく分かります。
おもしろいのがテールランプ。リング状に光るLEDは、点灯すると「ランプ」というより一本の「線」のよう。ウインカーは流れるように光るシーケンシャルタイプで、暗がりでの表情がとにかく洗練されています。「なんだか不思議な形だね」と言いつつ、社長も思わず見入っていました。
フロントまわりも、CX-3よりわずかに角張って洗練された印象。メッキのモールが効いて、コンパクトSUVながら堂々とした顔つきです。デザインが売り、というのも納得の仕上がりでした。
BOSEに電動リアゲート。装備は思いのほか手厚い

Lパッケージだけあって、装備は充実しています。まずBOSEサウンドシステム。画面のテロップでも「XD-LはBOSE標準搭載」と示されていた通り、このグレードなら標準で付いてくる装備です。
シートは本革で、しかも電動パワーシート。社長が普段乗るアクセラには付いていない装備で、「この辺はちゃんと追加されてるね」と一言。さらに電動リアゲート(パワーゲート)やマルチビューモニターまで備わり、日常の使い勝手はかなり高めです。
使い勝手で見逃せないのが、全高の低さ。CX-3ゆずりのコンパクトなボディは、全高1550mmの機械式立体駐車場にも収まりやすいサイズ感です。内装も、赤みがかった上質な色使いとインパネの質感で、価格以上の高級感。操作系はマツダおなじみのダイヤル式コマンダーで、ナビの「星ボタン」はよく行く場所を登録できるお気に入り機能でした。
うれしい付属品も。前オーナーが残してくれた純正マットに加え、タイヤに被せる布製チェーン「スノーソックス」まで付いてきます。車検も令和9年7月までたっぷり残っていて、すぐ乗り出せる状態でした。
1.8リッターディーゼルの走りは「しっとり」

ここで一つ、正確に。社長は動画の中で何度も「1500(1.5リッター)」と口にしていますが、正しくは1.8リッターのSKYACTIV-Dディーゼルです。1.5リッターはCX-3の方で、思わず取り違えてしまった、というオチでした(編集テロップでもしっかり訂正が入っています)。
その走りは、ひとことで言えば「しっとり」。ディーゼルらしからぬ静かさで、振動も少なめ。それでいてアクセルを踏めばトルクの厚みと、確かな加速が返ってきて、街乗りには十分すぎるほどです。
平均燃費は車両表示で18km/L台(18.3〜18.4km/L)。このパワー感でこの数字なら、正直かなり立派です。ダッシュボードの横長ナビも薄くスマートで、視覚的にも今どきの雰囲気がありました。
それでも社長が「良い車!」と言い切らない理由

ここからが本題です。これだけ褒めておきながら、社長は最後まで「良い車!」とは言い切りませんでした。
一番の引っかかりが、ドアミラーの位置。CX-30はAピラー付け根の三角窓がなく、その分ミラーが手前寄りに付いています。おかげでミラーを見るのに、ぐっと左へ目線を振る必要があるのだそう。「前を見ている流れでパッと確認したいのに、ここは違和感がある」というのが、いろんなクルマに乗ってきた社長の本音です。
シートもやや固め。デザインや装備は文句なしなのに、「もうひと息、こうしてくれたら」と思う詰めの甘さが残る——。長くトヨタ車に乗ってきた社長にとって、マツダはそこが「しっくり来る・来ない」の分かれ目なのだと言います。ディーゼルの乗り味も、好みは分かれるところでしょう。
近年のマツダは、「オシャレ」「高級」をかなり意識したクルマづくり。かつての手頃なイメージから、ぐっと上質路線へ舵を切りました。CX-80のような上位モデルも魅力的で、街で見かける機会も増えています。ただ社長にとっては、そのこだわりが好き嫌いの分かれ目でもある。「良いんだけど、トヨタならもう少しこう作るかな」と思ってしまう——そんな、乗り手を選ぶ個性でもあるのです。
だからこそ、狙い目は「年式落ちの中古」
では、このクルマはどう買うのが賢いのか。ポイントはリセール(再販価値)です。社長いわく、マツダ車はトヨタ車ほど中古価格が落ちにくいとは言えないのが正直なところ。裏を返せば、年式が経った中古なら、装備の割にぐっとお値打ちに手に入るということです。
同じ内容を新車で揃えれば、価格は今の2倍以上。それが、令和4年式・3万km弱・BOSEや電動シート付きで200万円台後半なら、満足度はかなり高いはずです。「新車も全然アリ。でも、あえて年式を重ねた一台を狙う——それがマツダ車との賢い付き合い方」というのが、プロの結論でした。
「記念のレビュー」——そして、ご相談への導線
冒頭でも触れた通り、今回のCX-30は前オーナーへの「記念のレビュー」。だからこそ、良いところも、ちょっと気になるところも、忖度なしでお話ししています。手放しで褒めないからこそ信頼できる——そんなレビューを目指しています。
実際、YouTube経由でご相談に来られるお客様も増えています。先日も、セレナから「走りがどうもしっくり来ない」と乗り換えを検討されている方がいらっしゃいました。クルマには、ハマる・ハマらないが必ずある。だからこそ、スペックの数字だけでなく、あなたの使い方に本当に合う一台を一緒に探したいのです。
「このクルマ、自分に合うかな?」——そう感じたら、ぜひ一度ご相談ください。プロの目利きで、あなたにぴったりの一台をご提案します。
動画は年末の収録。「来年は5万人を目指して、いい企画をやりたい」と社長。1年間の感謝とともに、来年もプロの目線でクルマ選びをお手伝いしていきます。