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中古車保証をイチから解説。知らないと損する「4つのグレード」と選び方
「中古車って、買ったあとに壊れたらどうするの?」——車選びでいちばん引っかかるのが、この一点ではないでしょうか。4月は新生活で車を探す方がぐっと増える季節。そこで株式会社愛's Country のくに社長が、中古車保証を「イチから」解説してくれました。保証の種類から、プランごとの中身、そして知らないと10万円単位で損しかねない落とし穴まで。値段だけで飛びついて後悔する——そんな失敗を減らすための一本です。
中古車の保証は、大きく「2種類」ある

まず押さえておきたいのが、中古車の保証には2つのタイプがあるという点です。ひとつは自社保証。これは販売店が自分のところで責任を持つもので、愛's Country であれば「うちで買った車にトラブルが出たら、うちが直す」という形です。保証書を作り、そこに書かれた範囲で不具合が出れば、決められた期間は無料で対応してもらえます。
もうひとつが第三者機関の保証。プレミア保証やカーセンサー保証、グーネット保証といった専門の保証会社に加入するタイプです。販売店を経由して申し込み、いざというときは保証会社の仕組みで修理をカバーします。ちなみに愛's Country が主に使っているのはプレミア保証。費用と保証内容のバランスがいちばん良い、というのが社長の判断です。
直すときは「リビルト品」。修理代の負担は基本ゼロ

「保証を使ったら、お客さんの持ち出しはあるの?」——ここも気になるところです。答えは、基本的にお客様の負担なしで直してもらえるケースがほとんど。掛け金さえ払っておけば、対象の故障は保証でまかなえる仕組みです。
交換する部品は、リビルト品もしくは新品が中心になります。リビルト品とは、いわば「中古再生パーツ」。使えなくなったセルモーターやオルタネーター(発電機)を専用の工場でいったんバラし、中の部品をリフレッシュして組み直したものです。腕時計のオーバーホールをイメージすると分かりやすいでしょう。中古とはいえ中身は生まれ変わっているので、性能はしっかり戻ります。
昔は保証だけで30万円。それでも今「第三者保証」が主流のワケ

社長いわく、ここ数年は第三者機関の保証が圧倒的に多いとのこと。でも、昔からそうだったわけではありません。社長が業界に入った十数年前は、保証商品そのものがほとんど無かったそうです。
しかも、当時の保証はとにかく高かった。5〜60万円、70万円ほどの車に付けようとすると、保証だけで30万円——車両価格の半分近くも取られてしまうことがあったといいます。それでは案内のしようがありません。ところがここ数年は保証が普及し、手頃で内容もちょうどいい商品が増えてきました。だからこそ愛's Country も積極的に採用している、というわけです。逆に、年式や走行距離の条件で第三者保証に入れない車や、専門店では、今も自社保証が使われることがあります。
【実話】2年間乗れなかったRX-7。自社保証の怖い一面
ここで社長が、実際にあったお客様の話を教えてくれました。そのお客様は昔、別のお店で RX-7 を購入。ところがエンジンがダメになり、オーバーホール修理に80万円かかることが判明します。
その車には自社保証が付いていました。お店も「直す気はある」と言う。ところが肝心のお店にお金がなく、部品も用意できない。結局、その車にまた乗れるようになるまで2年もかかったそうです。このトラウマから、そのお客様はずっとディーラーの認定中古車ばかりを選ぶように。けれど今回は、乗り換えたい車(マツダのディーゼルMT)に予算が足りず、ディーラー認定では手が届きませんでした。そこで愛's Country の保証内容を丁寧に説明したところ、「これなら」とご契約いただけたといいます。自社保証は、店の体力次第で機能しなくなる——そのリスクを物語るエピソードです。
そもそも自社保証は、仕組みとしてある程度の販売台数がないと成り立ちにくいものです。たとえば月に2〜3台しか売れないお店で、その全部に保証を付け、みんな修理で戻ってきたら——お店はたちまち大赤字。だからこそ、しっかりした第三者の保証会社に任せるほうが、お客様にとっても安心だというわけです。「保証してもらえない」という事態になりにくいのも、専門の会社ならではの強みです。
ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ。4つのグレード

プレミア保証には、掛け金に応じてブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの4段階があります。上のランクほど、保証してくれる部品の範囲が広がっていくイメージです。
ブロンズは基本的に車両総額に含まれる一番ベーシックなプラン。期間は1年、車によっては3年で、エンジン・ミッション・セルモーター・ラジエーター、そしてブレーキやステアリングラックまで。つまり「走る・曲がる・止まる」の要となる部品が入っています。一番お金がかかるけれど、逆に壊れにくい部分でもある、というのがポイントです。
シルバーになるとオルタネーターやエアコンコンプレッサーなど、エアコンの大物やハイブリッドの一部が加わります。そしてゴールドは電装系がほぼまるごと対象に。ドアミラーが閉じない、パワーウィンドウが上がらない、電動スライドドアが動かない、カーナビが映らない——年式が進むと出やすい電気トラブルをカバーします。たとえばアルファードやヴェルファイアで多いのがLEDテールランプの球切れ。今のテールは1粒切れただけでもアッセンブリー交換になり、3〜4万円ほどかかります。こうした出費に効くのがゴールドです。最上位のプラチナは、これらを全部カバーする位置づけになります。
ゴールド3年で約12万円。上限と「元が取れる」考え方

気になる金額は、ゴールドの3年でだいたい12万円ほどから。決して安くはありませんが、電装が1回壊れれば5万円は平気で飛びます。しかも保証には回数制限がありません。右のミラーを直し、次に左の窓、その次に……と、何度でも使えるのです。
使える上限は車両本体価格まで。100万円の車なら100万円分まで、たとえ30万円の車でも最低50万円までは使える設定です。社長いわく「3年で15万円ぶん使えれば、それで元が取れる」。とくに最近は夏の暑さが厳しく、ラジエーターファンが止まって水漏れ、エアコンもダウン……と重なると一気に30万円コースになることも。そう考えると、保証はかなり心強い備えになります。
遠方でもOK・名義変更に注意。契約前に知っておきたいこと
「遠くの店で買っても保証は使えるの?」——これもよくある質問です。プレミア保証なら提携工場が全国にあり、公式サイトの一覧からお近くの工場を探して入庫できます。支払いも工場と保証会社のやり取りで完結するので、遠方の購入でも心配いりません。
一方で、注意点も。ひとつは名義変更をすると保証が無効になること。お父さんの名義で買って、あとから息子さんの名義に変えると効力が切れてしまいます。最初から実際に乗る人の名義で買えば問題ありません。もうひとつは、対象が「機能的な故障」に限られる点。ヘッドライトの黄ばみやギシギシ音といった、見た目や感覚的なものは保証の対象外です。「うまく使ってよ」と言われても、工賃や部品代は全国データで決まっているため、そこは調整できない——このあたりも正直に押さえておきたいところです。
数年後まで見据えて選べば、後悔しない
保証の考え方が分かると、予算の使い方にも幅が出ます。たとえば150万円の予算があるとき、150万円の車を買い切るのではなく、130万円の車にして残りで保証を手厚くする——そんな組み立ても可能です。年式を少し古く、走行を少し多くして車両を安くし、そのぶん保証を厚くする。まさに「物は考えよう」です。
車は買って終わりではなく、そこから何年も付き合っていくもの。数年後の安心まで見据えて選べば、後悔はぐっと減るはずです。愛's Country では、こうした保証の中身も一台ごとに丁寧にご説明しています。中古車選びで迷ったら、ぜひ一度ご相談ください。あなたにちょうどいい一台と、ちょうどいい備えを、一緒に見つけます。