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中古車の「地味に痛い」あるある故障3選|エアコン・ドアミラー・テールランプと3年保証の話
大きな故障は、身構えるぶんだけまだマシです。本当に厄介なのは、いざ直すと数万円がスッと飛ぶのに、ふだんは意識すらしていない「地味に痛い」故障。中古車を12年半見てきた社長が、車屋さんだからこそ知っている「あるある」を3つ、ランキング形式で教えてくれました。どれも「まさかそこ?」という場所ばかりです。これから中古車を選ぶ方はもちろん、いま乗っている愛車のためにも、知っておいて損はありません。
「高額修理」の裏にある、地味に痛い故障たち
前回の動画では、エンジンやミッションといった高額修理のランキングを紹介しました。今回はその裏側。車屋さんが「意外とダメージあるんだよね」とこぼす、金額は控えめでもお財布にジワッと効いてくる故障を3つ選んでもらいました。このチャンネルのテーマは「100万円でも我慢じゃない、コスパ最強の車選び」。おかげさまで登録者は1万人を突破し、次は年内1万5千人が目標です。社長の実体験がギュッと詰まった話ばかりなので、さっそく3位から見ていきましょう。
【第3位】エアコン ― 届いた瞬間に「動かない」

まず3位はエアコン。店の奥に停まっていたエルグランド(E52)は、オークションで仕入れて届いた瞬間に冷風が出ませんでした。出品表にも記載がなく、年式も経っているためクレームにも保証にもならず、結局は自社で直したそうです。原因はマグネットクラッチ。「カチッ」と入るはずの部分が動かない状態でした。オークションの検査表はあくまで参考で、最後は自分の目で確かめて仕入れるのが基本。今回はそこをすり抜けてしまった一台でした。幸いコンプレッサーは無事だったので、クラッチの交換だけで5〜6万円で済みました。
ただ、エアコンは壊れる場所で金額が大きく変わります。コンプレッサーそのものが逝くとリビルト品で6〜7万円、高いものだと10万円。そこに配管やガスの真空引き・充填まで加わると、総額15万円コースになることもあります。「たかがエアコン」と侮れない出費なのです。
【第2位】ドアミラー ― 左が壊れたら、次は右

2位は意外にもドアミラー。以前アウトバック(スバル)の動画で左が壊れていた一台、その続編です。納車から数日後、今度は右が閉じなくなったとお客様から電話がありました。「左右もの」は、片方が壊れるともう片方も近いうちに来る——これは本当によくある話だそうです。
やっかいなのは修理代。ディーラーだとアッセンブリー交換で片側5〜6万円、両側なら10万円コースです。一方、マツダ(アクセラやアテンザ)はモーター単体で替えられるので片側2万円ほど。壊れやすいのはCX-3、ステップワゴン(RK)、フィットハイブリッド、エスティマの中期あたり。土台の塗装が剥がれたり、根元がグラグラして高速で傾いてくる、なんてこともあるそうです。ドアミラーは毎日のように開け閉めするぶん、動く部品のなかでも消耗が早い場所。だからこそ「地味だけど意外と多い」故障の代表格なのです。
面白いのは中身。動かしているのは、なんとミニ四駆みたいな小さなモーターです。純正では単体販売がなく、社外品なら1個2000円ほど。ただし、そこまでバラすのが本当に大変で、社長いわく「私でも自分ではやらない」。ホンダ系は樹脂の輪っかが割れやすいので、金属製の社外対策品に替えておくと再発しにくい、という豆知識も教えてくれました。
【番外編】ハブベアリング ― 40km/hで「ゴロゴロ」鳴り出す

ランキングとは別に、番外編がハブベアリング。CX-3で実際に起きた例で、40km/hも出すと「ゴロゴロ」と大きな音がしてきます。タイヤの中心で回っているベアリングがダメになると、回転に合わせて響くのです。せっかくなので今回は左右まとめて新品交換、費用は5〜6万円でした。
怖いのは、これは「壊れている」わけではなく、音が大きくなるだけという点。ロードノイズの激しいバージョンのようなもので、13〜14万km走った車で毎日乗っていると、少しずつ大きくなるため気づきにくいのです。音に敏感な方なら、40km/hも出せば誰でも分かるレベルだといいます。これもディーラーに出せば平均10万円と言われがちですが、社外の再生部品を使えば5〜6万円に抑えられる。「音が気になってきたな」という段階で早めに相談するのが、結果的にいちばん安く済むコツです。
【第1位】テールランプ ― LEDが1粒切れたら車検アウト

堂々の1位は、なんとテールランプ。最近の車はブレーキランプがLEDの基板になっていて、その粒が1個でも切れると車検が通りません。昔ながらの電球(バックランプの球)なら数百円でカポッと交換できましたが、LEDは基板ごと=アッセンブリー交換になり、新品だと3万円ほどかかります。中古の程度の良いものがあれば、それを使う手もあるそうです。
「検査員はそんな細かいところまで見る?」と思いきや、しっかり気づいてバレます。裏話として、20系のアルファード/ヴェルファイアは内側のLED粒切れが多いのだとか。左右対称であれば車検は通るので、両側のテールを外して鉄板のまま通す、という荒技もあるそうですが、当然そのままではNG。最終的には部品交換が必要です。20年近くこの仕事をしていると、こうした知恵がついてくるといいます。ちなみに、ヘッドレストに埋め込んだモニターも車検は通りません。昔うっかり付けたまま検査場へ行き、隣にいたボクシー乗りの人にヘッドレストを借りて切り抜けた、という笑い話もあるほどです。
修理代はどれも5〜6万円。でもディーラーだと…

ここまで見て気づくのは、どの故障も社長のところではおおむね5〜6万円で収まっていること。社外の再生部品を上手に使うから、この値段でできるのです。これがディーラーだと平均10万円、エアコンなら20〜30万円と言われることも。10年落ちの車に10万円かけるとなると、多くの人は修理をあきらめて乗り換えになってしまいます。
実際、あるアウトバックはエンジン不調でスパークプラグを替えても直らず、点火の大元であるイグニッションコイル(1本1万円×4本=4万円)まで交換。さらにミラー、フロントのブレーキパッド、エアコンガスまで手を入れました。ディーラー基準なら10万円近くになる内容を、仕入れて再生して渡す。「車だけ並んでいるように見えて、意外と何でもやっている」のが、この店の強みです。
だから「3年保証」。ゴールドを選ぶ理由
ここで効いてくるのが保証です。プランはブロンズ(総額に込み)、シルバー、ゴールドの3段階。今回紹介した第3位から第1位までの修理は、ゴールドなら基本的にカバーされます。しかも、シルバーとゴールドの差はわずか1万円ほど。だったら初めからゴールドを選んでおくのが得策です。
たとえば13年落ち・11万kmのアルファードでも、差額10万円ちょっとでゴールドの3年保証に入れます。エアコンが一度壊れれば15万円。それが3年間まるごと守られると考えれば、十分に元が取れる計算です。電気で動くものはゴールドでほぼ対象になり、パワーウィンドウ、パワースライドドア、ドアミラー、ナビまで幅広くカバー。とくにパワースライドドアは壊れると高額なので、社長も「絶対に入った方がいい」と太鼓判を押します。保証料は走行距離・年式・排気量で決まる、シンプルな仕組みです。
古い車でも、安心して長く乗るために
安くて年式の経った車ほど、今回のような地味な故障はどうしてもつきものです。だからこそ、しっかり整備したうえで3年保証をつけて、安心して長く乗ってもらう——それが、古めの車を扱うこの店の考え方です。「この装備は入れておいた方がいい」「ここはどちらでもいい」といった判断まで、社長の経験をもとにアドバイスしてもらえます。今回のような地味な故障が心配な方も、中古車選びで不安なこと、保証で迷っていることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。あなたの予算と使い方にちょうどいい一台と守り方を、一緒に見つけます。