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車のコーティングって意味あるの?元専門店店長のくに社長が本音で解説
「車のコーティングって、結局のところ意味があるの?」——見た目にはっきり分からないだけに、そう感じている方は多いはずです。今回はその疑問に、じつは10代の頃にコーティング専門店で店長を務めていたという、愛’s Country のくに社長が本音で答えます。メリットもデメリットも、工程の中身も、気になる料金の相場も、包み隠さず。読み終える頃には「自分の車にはやるべきか」の判断材料がそろっているはずです。中古車を検討している方も、今の愛車を長く綺麗に乗りたい方も、ぜひ参考にしてみてください。
メリットはある。でも「デメリット」も正直にある
まず結論から。コーティングにメリットはあります。塗装がガラス被膜などで守られ、綺麗な状態を保ちやすくなる——これが最大の価値です。
ただ、社長はデメリットも同じくらい正直に語ります。ひとつは料金。安いものでも2〜3万円、しっかりやれば数万円〜と、決して安い買い物ではありません。もうひとつは「満足感が見えづらい」こと。ナビやホイールのように部品が付くわけではないので、お金をかけた実感が湧きにくいのです。ここを納得したうえで検討するのが、後悔しないコツです。
コーティングの工程は「4つのステップ」

そもそもコーティングは、どんな工程で行われるのか。中古車の場合、大きく4つのステップに分かれます。
まずは洗車。次に鉄粉の除去です。排気ガスなどに含まれる鉄粉がボディに刺さり、触るとザラザラした状態になっているので、クリーナーや粘土を使ってこれを落とします。そのうえで塗装面の磨きを行い、最後にコーティング剤を塗布する。この流れが基本です。ポイントは、新車の場合は4番目の「塗るだけ」で終わることが多いという点。ここが中古車との決定的な違いになります。
いちばん大変なのは「磨き」の下地処理

工程の中でも、社長が「圧倒的に大変」と言い切るのが磨きです。使うのはコンパウンドという研磨剤で、粗い・中目・極細の3段階を使い分けます。
分かりやすく言えば、紙やすりを800番から2000番へと細かくしていくイメージ。粗い番手で小傷を落とし、そのとき付いた磨き傷を、次の細かい番手で消していく——この地道な繰り返しです。磨く道具も、強く削れる「ウールバフ」と、ソフトに仕上げる「スポンジバフ」を使い分けます。手間も時間もかかる、まさに職人仕事です。
実は「磨きが9割」、コーティングは最後の1割

「磨きとコーティング、どっちが大変?」と聞くと、社長の答えは「9対1くらい」。つまり、仕上がりの9割は下地づくりで決まり、コーティング剤を塗る作業は最後の1割にすぎないのです。
ここで冒頭の話につながります。新車はこの「9割」の下地処理がほぼ要りません。専門のプロショップでない限り、ディーラーなどでは基本「塗るだけ」。それでも10万円ほど、ときに15万・20万・30万と請求されることもあります。溶剤の原価は種類が違ってもそう大きく変わらないので、金額の妥当性は自分でよく見極めたいところです。
ガラスとポリマー、コーティングは2種類

コーティングには大きく2種類あります。今の主流はガラスコーティング。塗装の上にガラスの被膜を作って車を覆うタイプです。もうひとつが、ひとつ下のランクにあたるポリマーコーティング。こちらは「ちょっとよくできたワックス」、つまり油の膜で覆うイメージです。
ガラス被膜の持ちについて、メーカーの公称は「1年に1回のメンテナンスで5年持つ」。ただし社長いわく、その定期メンテを実際に受けている人は意外と少ないのが実情だそう。特に新車で施工した方はメンテを忘れがち。せっかくの被膜を長持ちさせるなら、ここは押さえておきたいポイントです。
中古車は、やると「生まれ変わる」
では中古車にやると、どれくらい変わるのか。元の状態にもよりますが、社長の答えは「かなり変わる」。まずツヤ感が全然違う。10年ほど経ってツヤが引いた車でも、本来の輝きが戻ります。塗装の白っちゃけた感じが綺麗になり、色の深みが出て、小傷も消える。実際に施工したお客様も「生まれ変わったみたい」と喜んでくれるそうです。
逆に注意したいのが、ガソリンスタンドなどの手軽なコーティング。あれは基本「塗るだけ」の行為です。中古車の場合、今のイズ垢や小傷を残したまま蓋をしてしまうので、ツヤっぽくはなっても本当の意味では綺麗になりません。「意味がないわけではないけれど、汚れた状態のまま覆っても、その汚れはそのまま」——社長の言葉がすべてを物語っています。大事なのは、その前の下処理。綺麗にすることを目的にするなら、ここを省いては意味が半減してしまいます。
気になる料金は、7〜8万・高くても10万まで

気になるのが料金です。磨きの工程は、突き詰めればどこまでも時間をかけられてしまうため、求める仕上がりによって金額は変わります。それでも愛’s Country の場合、だいたい7〜8万円、高くても10万円までに収まることが多いそうです。できる限りの磨きをして、上の被膜もしっかり付けて、この価格。
板金屋さん・修理屋さん・コーティング屋さんと工程を分けて、仕上げにはおよそ2日ほど。「塗るだけ」で10万円の新車コーティングと比べると、かなり良心的と言えそうです。何にいくらかかっているのか、内訳が見えるのは安心材料です。
自分でやるなら?黒い車の「ムラ」に注意
最近はAmazonなどで溶剤も手に入り、「自分でやってみよう」という方も増えています。ディーラーで10万円と言われるくらいなら、新車で塗るだけなら試してみよう——そう考える方は多く、芸能人が新車で挑戦する動画も人気です。社長も「塗るだけなら、そんなに難しくない」と言います。
ただし落とし穴も。特に黒い車は塗りムラが出やすいのです。ムラに焦ってタオルでこすると、今度はそこに拭き傷が入ってしまう——DIYで多い失敗だそう。社長いわく、大事なのは技術よりも「性格」や「丁寧さ」。iPhoneのフィルム貼りと同じで、しっかり調べて手順どおり進められるか、というセンスの部分が出るそうです。
事故のときの「施工証明書」とメンテナンスの話
意外と知られていないのが、事故のときの扱いです。たとえば横からぶつけられて、板金でボンネットを直すと、その部分のコーティングは剥がれてしまいます。でも、諦める必要はありません。
コーティングを施工すると、必ず施工証明書が発行されます。これを保険会社に提出すれば、補修した部分のコーティング代も出るケースがあるのです。ただし条件がひとつ。1年に1回など、決められた定期メンテナンスを受けていないと対象外になってしまいます。「3年前に施工しました」だけでは効力が切れている、というわけです。証明書にはメンテ履歴を書く欄があるので、日頃のメンテがここでも効いてきます。
結論——やったほうがいい。ただし金額はチェック
ここまでを踏まえた社長の結論は、「コーティングはやったほうがいい」。塗装は守られ、中古車なら見違えるほど綺麗になります。ただし、判断はケースバイケースです。
たとえば50万円ほどの車に大きな金額をかけるのと、400〜500万円の新車にかけるのとでは、話が少し違ってきます。どちらにしても大切なのは、金額が適正かどうかを自分で確かめること。そして施工方法を必ず聞くことです。「塗るだけ」なのか、下地からしっかりやるのか。最近はディーラーで「コーティングを付けたら値引き」という条件もあるようなので、その辺りも自分でよく考えて選びたいところです。
愛’s Country では、下地の磨きからていねいに仕上げるコーティングを、良心的な価格でご用意しています。中古車選びと合わせて、車を長く綺麗に乗るご相談も大歓迎です。気になる方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。