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【本音レビュー】日産セレナ ハイブリッド(E6ライダー)は中古で買って大丈夫?プロが弱点と保証まで正直に解説
「セレナは壊れる」——これまでこのチャンネルで、社長がはっきりそう言い続けてきた一台があります。それが、この日産セレナ ハイブリッド(E6・C26系)。今回はその“因縁の相手”を、あえて商品車としてご紹介します。過去に何度も注意を促してきたクルマを、なぜ今うちの在庫に並べたのか。そして中古で狙うなら、どこに気をつければいいのか。仕入れ値から保証の中身、走りの体感まで、プロの本音で包み隠さずお話しします。これからミニバンを探す方の、リアルな判断材料になるはずです。
なぜ「壊れる」と言ってきたセレナを、あえて仕入れたのか

このセレナがうちに来たのには、少し変わった経緯があります。もともとはバックオーダー、つまりお客様からの「セレナがいい」というご希望を受けて社長が仕入れた一台でした。ところが、そのお客様はずっとトヨタを乗り継いできた方。社長ご自身と車歴がよく似ていたそうです。
ところが実車のセレナをご覧になって「あれ、思ったより…」となり、金額面もあらためて相談しながら、最終的にはうちにあったエスティマ後期へと乗り換えることで折り合いがつきました。そんなわけで、行き先の決まっていたセレナが急きょ在庫として宙に浮いた——というのが正直なところです。
ただ社長は、「セレナというクルマそのものは悪くない」とも言います。過去に散々”壊れる”と伝えてきたからこそ、どう仕上げれば安心して乗れるのか、その勘どころを誰よりわかっている。だからこそ、あえて自分の手で商品化する意味がある一台なのです。
平成26年・13万7000km。「ライダー」という特別な一台

ベースは、ただのセレナではありません。グレードは、日産の関連会社オーテックジャパンが手がけるカスタムグレード「ライダー」。よく知られたハイウェイスターとはまた違う、専用の内外装をまとった特別仕様です。社長いわく「日産はチューニングが入ると、グッと味が出るんだよね」とのこと。
リアには「Rider AUTECH」のエンブレム、クリアタイプのテールランプ、そしてメッキのホイールはすべて純正。ガラスには最初からスモークが入り、後ろ姿までしっかり黒で引き締まっています。この佇まいこそ、ライダーを選ぶ楽しさと言えるでしょう。
年式は平成26年(2014年式)、走行はおよそ13万7000km、修復歴なし。距離だけ見ると「多いのでは」と感じる方もいるかもしれません。ですが内装はとてもきれいで、いかにもクルマ好きが大事に乗ってきた雰囲気。装備も充実していて、”数字の印象”だけで判断するのはもったいない一台です。
装備は「車好き仕様」。ナビもモニターもフル装備

中に乗り込むと、まず目に入るのがパナソニックの一体型ナビ。スピーカーとツイーターはカロッツェリアに換装済みで、ドライブレコーダーもすでに取り付けられています。後席には天井のモニターが2台。「いかにもクルマ好きが乗っていたな」と、社長も思わずうなずく仕上がりです。
パワースライドドアも備わり、右側は電動のオプション。日々の乗り降りや荷物の積み下ろしが、ぐっとラクになります。さらにうれしいのが、後席までしっかり効くオートエアコン。前席だけでなく3列目にも吹き出し口があり、真夏でも「涼しい」と実感できるレベルです。
クルーズコントロールも付いていて、高速道路での移動もこなせます。中古とはいえ、必要な装備がひととおりそろっているのは、探す側にとって大きな安心材料。こうした一台を”あと付け”で仕上げようとすると、意外に費用がかさむものです。
セレナの真骨頂、動く「センター」と3列目

セレナ最大の魅力は、なんといっても真ん中のシートアレンジです。2列目のセンター部分が前後にスライドし、前へ出せばキャプテンシートのように、後ろへ下げればベンチシートのように使えます。テーブルにもなり、これで乗車定員は8人。「他社にはまずない機能」と社長が言い切るほど、セレナならではの使い勝手です。
3列目は跳ね上げ式(スライドは非対応)ですが、テーブルもエアコンの吹き出し口もきちんとあり、大人が座っても窮屈さは感じません。「別に全然座れる」と社長も太鼓判。パッケージングの良さは、実際に乗り込むと納得です。
そして床下の収納がとにかく広い。ベビーカーやゴルフバッグを立てたまま積めるほどで、3列目を使いながら大きな荷物も飲み込めます。ウォークスルーで車内を前後に行き来できるのも、子育て世代にはたまらないポイントでしょう。
走りと燃費——「ザ・ミニバン」の素直な乗り味

実際に街乗りで走らせたときの平均燃費は、9.6km/L。「ハイブリッドなのに?」と思うかもしれませんが、E6セレナのハイブリッドはあくまで簡易的なもの。街乗り中心でこの数字なら、むしろ健闘している方で、流れに乗ればもう少し伸びる余地もあります。
走りは、良くも悪くも「ザ・ミニバン」。三角窓が大きく、サイドの窓も低い位置まで下がっているので、とにかく見晴らしがよく運転しやすい。社長いわく「よく言えば視界良好、悪く言えば包まれ感がなくて少し心もとない」。このあたりは好みが分かれるところです。
それでも、真ん中のテーブルをはじめとしたファミリー目線の使い勝手は、日産が本当によく考えて作り込んでいると感じさせてくれます。運転のしやすさと家族での使い勝手、その両方をきっちり押さえている——それがセレナの素直な魅力です。
正直に言う、セレナの弱点。だから「保証」で守る

ここは正直にお伝えします。E6セレナ ハイブリッドには、無視できない持病があります。オルタネーターから異音が出て、やがて充電しなくなり、最悪の場合は走行中に止まってしまう——というトラブルです。これは一昨年、メーカーがようやく認めてリコールになりました。
加えて、日産系のセレナやエルグランドはエアコントラブルも定番で、社長のお客様でも3人ほど経験しているそうです。ただ、見方を変えれば希望もあります。リコールで対策が進めば、中古車でもオルタネーターが新品に交換済みの個体が増えていく。狙うときは、この対策の有無をチェックするのが賢い一手です。
だからこそ社長がこの一台に付けているのが、手厚い保証です。エンジン・ミッションの3年保証と車検2年、タイヤ交換まで含めて、販売はおよそ80万円。さらにおすすめが、差額わずか7万円ほどで入れるゴールド保証。これならエアコンやハイブリッドバッテリーまでカバーでき、保証項目は約400項目。それでも総額は90万円に届きません。「トラブルが多いクルマだからこそ、保証できっちり抑える」——これが社長のいちばん伝えたいことです。
それでも「買い」と言える理由と、店選びのコツ
このセレナがぴったりくるのは、やはりファミリー層です。動くセンターシートや広い床下収納、3列目までしっかり使える空間は、毎日の送り迎えから週末のお出かけまで、頼れる相棒になってくれます。車検2年・保証3年付きで約80万円、上位保証まで足しても90万円弱。この内容と価格なら、素直に「手頃」と言える一台です。
最後に、社長からのメッセージです。中古車、とくに古いクルマは、納車から数ヶ月〜1年でトラブルが出ることが「必ず」あります。そのとき保証があれば直せますが、なければ実費。だからクルマ選びと同じくらい、「保証」と「販売店の対応」を見てほしい、と社長は言います。実際、他店で断られがちなミッションのトラブルを保証で直せて喜ばれた、というお客様もいらっしゃるそうです。
トラブルの少ないクルマなら多少のことは起きにくいですが、持病のあるクルマを対応の悪いお店で買うと、最悪の結果になりかねません。愛’s Countryでは、こうした一台こそ社長自らが責任を持って仕上げています。気になる方は、ぜひLINEやお問い合わせから一度ご相談ください。あなたのご家族にちょうどいい一台を、一緒に見つけます。