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中古車の買い時はいつ?くに社長の答えは「欲しい時」の一択だった
「車の買い時って、結局いつなんですか?」。お客様からも本当によく聞かれる質問です。今回は中古車マイスターのくに社長に、車を買い替えるベストなタイミングをずばり伺いました。返ってきた答えは、拍子抜けするほどシンプル。ですがその裏には、100万円以下の中古車を10年以上見続けてきた社長ならではの、確かな理由が三つも隠れていました。これから中古車を探す方に、ぜひ知っておいてほしい話です。
社長の答えは「欲しい時」の一択だった

「いつですか?欲しい時じゃないの?」。買い替えのタイミングを尋ねた瞬間、社長から返ってきたのは、この一言でした。冗談まじりではなく、本気で「欲しい時が買い時」だと言い切ります。
もちろん、高年式で相場がまだ動く車は別の話。ですが、お店に並ぶ10年以上経った中古車であれば、話はぐっとシンプルになります。「いいなと思う車があった——その瞬間こそがタイミング」。これが、社長の答えの軸です。
とはいえ、それだけでは少し腑に落ちませんよね。なぜ「欲しい時」でいいのか。社長はその理由を、大きく三つ挙げてくれました。順番に見ていきましょう。
10年以上の中古車は、相場がほとんど動かない

一つ目の理由は、相場がほとんど動かないことです。社長は100万円以下の車を、およそ10年間ずっと見続けてきたプロ。その目から見ても、「コロナなどいろいろありましたが、ここ3〜4年の相場感は落ち着いていて、そう変わらない」と言います。
つまり、半年待っても一年待っても、劇的にお得になる瞬間はなかなか来ないということ。それどころか、仕入れ値が上がっている車種すらあるそうです。
「同じ10年落ちのアルファードでも、値段がむしろ上がっていることがある」。本来なら年式が古くなるほど下がっていくはずなのに、横ばい、ときに緩やかな右肩上がり。待つほど得をする、という中古車の常識が、ここでは通じないのです。
値が下がりきらないのは「スクラップにも値が付く」から

二つ目の理由が、その値段を下から支えている「スクラップの価値」です。「本来なら、古い車ほど値段は下がっていくはず」。それでも下げ止まるのには、しっかりした裏付けがあります。
社長のお店では、多くのお客様が車検を2回、つまり4年ほど乗って次の車へ乗り換えます。たとえば以前、車検を2年付けて40万円ほどでお渡ししたお客様。4年乗ったあと、その車はお店がスクラップとして引き取るのですが、そのスクラップの値段が近年上がってきているのです。
理由は、鉄や触媒といった原材料の高騰。触媒が盗まれる事件まで起きるほどで、社長のお客様にも被害に遭った方がいたそうです。部品としての価値が下支えするから、4年前と原価がそれほど変わらない。「安くなるまで待とう」という作戦が意外と報われにくいのは、こうした仕組みがあるからなのですね。
「見に行く」だけでも、想像以上に大変

三つ目の理由は、車探しそのものの大変さです。今はスマホひとつで候補がずらりと出てくる時代。ですが見れば見るほど、かえって分からなくなってくる——そんな経験、ありませんか。
しかも多くの方は「やっぱり自分の目で確かめたい」と考えます。実際に足を運べるのは、せいぜい3台から5台ほど。今週あの店、来週この店と回っているうちに、「やっぱり最初の一台が良かった」と電話したら、もう売れていた——これも、あるあるだと社長は言います。
そこで社長がすすめるのが、インターネットを逆手に取る方法です。気になる車を事前にリストアップし、お店の口コミや電話対応までチェックして、3台ほどに絞ってから動く。そうすれば、迷子になりにくいのです。中には、家に来てその場で「これです」と決めるお客様も少なくないそうです。
そしてもう一つ大事なのが、妥協点の線引きです。どんな車にも「ここは良いけれど、ここは少し惜しい」という部分は必ずあるもの。すべてが100点の一台を探し続けるより、自分にとって許せる範囲と、納得できる金額のラインを先に決めておく。そのほうが、結局は満足のいく一台にたどり着けます。
最短「1時間」で売れた、黒いセレナの実話

「悩んでいるうちに、売れちゃうことってあるんですか?」。この問いに社長が挙げたのが、忘れもしない「黒いセレナ」の話でした。
ある日の午前中、一組のご家族が見に来て、「ちょっと考えますね」と帰られます。そのわずか15分後、別の方から「このセレナ、ありますか?」と電話が。「ありますよ」と答えると「今から行きます」。来店してすぐ「買います」と即決、ローンの手続きまで完了。最初のご家族が帰ってから、わずか1時間後の出来事でした。
そして夕方前、あの最初の方から電話が。「午前中に伺った者です。あの車、買わせていただきたいんです」。返す言葉は——「すいません、売れちゃいました」。ほんの数時間の差で、縁がすれ違ってしまったのです。
中古車は一つとして同じもののない、まさに一点もの。不思議なことに、他にも車はあるのに、人気はなぜか一台へ集中するのだと社長は言います。だからこそ、迷っている時間が命取りになることもあるのですね。
だから、ビビッと来た一台を逃さないで

相場は落ち着いていて、待っても大きくは変わらない。見に行くのは大変で、いいと思った車はあっという間に売れてしまう。この三つを重ねると、答えは自然と「欲しい時が買い時」に行き着きます。
社長はお客様にも、同じ話をフラットに伝えるそうです。「欲しかったら、買ったほうがいいんじゃないですか」と。これは売り込みのトークではなく、10年の経験に裏打ちされた本音。逃してから「あれが良かったな」と後悔するより、ビビッと来た感覚を大切にしてほしい、という願いです。
とくに初めての一台は、少しの勇気を。お金はかかっても、車のある暮らしにはきっと楽しくて幸せな時間が待っています。気になる一台と出会えたら、迷う前にまず一度、お気軽にご相談ください。あなたの「欲しい」に、ちょうどいい一台をご用意します。